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Archive for 2月 2007

目覚め

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今日、起きたら時計が9時を回っていた。遅刻・・・朝からいきなりブルーな気分になる。

僕は昔から朝起きることが苦手だった。普通の人から見たら怠けているだけに見えるかもしれない。けれど、決して僕だって好きで寝坊しているわけじゃない。ただ、昔から寝た後に起きることが苦手なのだ。

高校時代に忘れられない思い出がある。その頃、毎朝母は僕のために弁当を作ってくれていただのだが、当時から僕は朝に弱くしばしば寝坊をしていた。

ある日、7時になった目覚ましを自分で止め、僕を起こす母の声にも反応せず寝続ける僕を見て、とうとう母がキレた。「私は毎朝あんたのために6時に起きて弁当つくってるのよ!それなのになによ、9時過ぎまで寝ていて。ほんとバカらしくなるわ!」と言って、母は自分で作った弁当を全部食べてしまったのだ。

1.5人前くらい食べていた当時の僕の弁当を母が一人で食べるのはそうとう大変だっただろう。「でも、あそこで残したら負けなのよ。意地でも食べてやったわ」大学生になったころ、母がそんな妙な意地を語っていたのをよく覚えている。

さすがにその時は、母の大変さに頭が下がる思いで、自分の不甲斐なさに情けなくなった。が、それでも懲りず僕は翌週から寝坊した。

その日以来、卒業まで僕は母の弁当を食べることはなかった。

三つ子の魂百までも。明日のために、とっとと寝よう。

Written by shunsuke

2007年2月23日 at 12:03 AM

日本以外全部沈没

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日本以外全部沈没』をDVDで見た。小松左京の『日本沈没』を筒井康隆がパロディ化した小説の映画版。久しぶりにぶっ飛んだ映画を見た気がする。

ストーリーはほぼ原作どおり。題名の通り日本列島以外の陸地が沈没してしまった世界を舞台に、唯一の陸地である日本へと殺到する世界の著名人の悲惨な境遇と、突然世界で一番偉い人種となってしまった日本人の島国根性による浅ましさを三人の日本人ジャーナリストを通して描いている。

原作は11時間で書き上げられたらしいが、この映画も1週間で撮影されたらしい。昭和50年代、いや40年代の香りがただよう特撮と、ウルトラマンやゴジラを思わせるミニチュアをつかった爆破シーン、そしてどこから連れてきたのかわからないような外国人俳優。小ネタ満載でもう最高、これぞB級映画。

話のところどころに、国際関係ネタが織り込まれてきてくすぐられる。日本に逃れてきた中国や韓国の両元首脳が神社にお参りに行って「すばらしかった」や「心があらわれた」、「侵略の歴史、中国が沈没した時に水に流しちゃいました」なんて言ってみたり。ロシアの元大統領も「北方四島がロシアの土地だなんて滅相もない」とかいって見たり。

一本10万円のうまい棒を盗んで捕まる外国人。「明日も全国的に外人が多いです。オホーツク海からも来ますので気をつけてくださいね~」とテレビで流れる外人予報。設定は荒唐無稽だけど、今の日本の在日外国人に対する姿勢を皮肉っていて鋭かった。

あえて「外人」という言葉を使っているのも、日本人の排他性に対するアンチテーゼなのだろう。すがってくる相手には強気に出る。間違っているとは思っているんだけど、きっとみんな似たようなことを考えている。痛いところをつかれた感じだった。それを笑いにしてしまっているのが、この映画のすごいところなのかもしれない。

ただ一点残念なのは、日本人以外の外国人の人たちが見たら不快に思うだろうなということ。ゴジラに似た怪獣に外国人難民が踏み潰されてしまう番組が痛快として受け入れられていたり、老人ホームで戦争経験のある老人たちが、アメリカ難民に腐ったトマトをぶつけて戦争の憂さをはらすビジネスがでてきたりと、笑いにするには限度を越えていて侮辱と感じる人もいる多いのではないかな。

僕が日本人でなかったとしたらきっと不快に感じたはずだ。一歩間違えれば「国際感覚の欠如」と叩かれそうなミスリーディングを引き起こしかねない内容。西安の寸劇事件のようにこちらとしては「笑い」のつもりなのに、相手は笑いととってくれない危険性ははらんでいる。でも、それが今の日本なのだろう。外国人が住んでいて不快な国。それも含めて、今の日本へのアンチテーゼなのかなと僕は思う。

国際関係とかに興味のある人はお見逃しなく。

Written by shunsuke

2007年2月18日 at 1:32 AM

カテゴリー: エンターテイメント

愛車とのお別れ

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今週末、愛車とお別れする。
大学時代に友人から譲ってもらい、はや五年。譲ってもらった時は5万キロだった走行距離も9万8千キロになっていた。

おもちゃみたいだねとか、ラジコンみたい、そんなふうに言われるくらいシンプルな車だった。茨城から名古屋に運ぶ際は「本当にこんな古い車を陸送するんですか?」なんて言われもした。 ちっちゃくて、ギアも窓もハンドルも全部マニュアルの車だったけど、でもかわいいやつだった。

これで土浦ナンバーともお別れかと思うと、寂しいなあ。当分は自転車生活になりそうだ。脱メタボに向けて第一歩。

Written by shunsuke

2007年2月9日 at 10:33 PM

日本の森林について

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ちょっとまじめに仕事と研究の話。

『西日本新聞』の1月30日の朝刊の記事で、日本の人工林に関して興味深い記事があった。九州では25%の伐採場所で、再造林がなされないまま放棄されているという。

スギやヒノキなどの人工林における伐採後の再造林に対しては、林家に対して国から70%くらいの補助が出るが、それでも再造林が行われない。つまり、70%の補助が出ても割りに合わないほど、木材価格が低く経費が高いということになる。

手元に資料がないので、最近の実情に関して詳細はわからないが、平成13年の「森林・林業白書」によると林業経営者の平均年間収入は26万円だという。月間じゃない、年間26万円なのだ。それでは、こんな状況が生まれるのも無理はない。

温室効果ガスの増加と考えられる温暖化や、温室効果ガスの削減を定めた京都議定書が社会的に認知されて以来、CO2吸収源として林地は注目されるようになった。適切な間伐が実施されれば、それだけ人工林における炭素吸収能力は高くなり、国内材の利用によって相対的に海外で伐採される木材は減少するというわけだ。

現実として、途上国を中心とした森林、とりわけインドネシアなどの熱帯林、ロシアの針葉樹林は、中国や日本などの木材輸入国への供給のため近年違法伐採も含め急激にその面積を減少させている。この先、世界的に木材需要は増加していくことは明白であり、その一方で全地球上の木材資源は限りがある。

そして、さらに重要なことは木材は成長するのに時間がかかるということ。木材チップに限った話でも広葉樹で最低5年、針葉樹にいたってはどんなに速くても20年は経過しないと出荷することはできない。気がついた時にはすでに手遅れになっている可能性が高いのだ。

それでは、この先いったいだれが、どの国が木材資源を供給していくのか?近年の違法伐採を含めた自由貿易経済下による森林減少を見ていると、誰もが資源がなくなってしまうという終着点をわかっているのにみんなが怖くて言い出さない。もしくは、なにか大どんでん返しが起こってくれるのを待っているとしか思えない。企業にとっては、20年先の地球よりも今期の決算が、森林に近いところで生きる人にとっては、子どもや孫の代の土地よりも目先の生きる糧が大切なのだろう。それは仕方のないことなのかもしれない。きっと、自分もその一味なのだから。

そんな中、今仕事で原料として使用する木材チップの中で国内材利用の比率をいかに高めていくかを考えている。今後の世界的な需要拡大・原料不足が目に見えている以上、現時点でコスト増になるのかもしれないが、輸入材の価格が高騰するであろう5年先、10年先のことを考えて国内材の確保に向けて手を打たなくてはいけない。

自分たちの行動が日本国内における適切な森林管理を促すことになり、世界規模での森林消失の抑制、日本国内における土砂災害・水害防止、ひいては炭素吸収増加に貢献することができる。コストの観点からだけではなく、CSRの観点からも、森林とのかかわりが深い企業として果たすべき責任であろう。

企業の一員として、一個人としてそう思う。
 

以下、新聞記事引用開始
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伐採後植林せず25% 九大グループ調査 98‐02年 九州の人工林 土砂流出恐れも

 九州大学農学研究院の吉田茂二郎教授らの研究グループは29日、スギなど人工林伐採後に再植林しないまま放置する九州内の「再造林放棄地」の実態調査結果をまとめた。1998‐2002年の5年間に伐採された人工林約5000ヘクタール、2812カ所のうち、放棄地は25%に上り、熊本、宮崎県などに集中。今後の木材資源が減少し、土砂流出も誘発するなどとして九州内で問題となっている。今回のような詳細調査は初めて。

 吉田教授らによると、02年までの5年間の衛星画像から伐採地を細かく抽出。九州7県の協力も得ながら現地調査を実施し、放棄地の実態を把握した。

 この結果、スギ林など伐採された人工林4995ヘクタールのうち、25%に当たる1244ヘクタール、684カ所が、3年以上再造林されていない「放棄地」だった。

 放棄地を県別にみると、最多が熊本県の544ヘクタール(270カ所)で、宮崎県532ヘクタール(293カ所)とほぼ同じ。次いで大分県116ヘクタール(86カ所)、福岡県36ヘクタール(21カ所)と続く。佐賀、長崎、鹿児島各県は目立たなかった。

 特に多い地域は、福岡県の英彦山周辺、熊本県の阿蘇地域、球磨・山江両村、宮崎県北部や美郷町など。大分県日田地域や宮崎県椎葉村などは、伐採面積が多かったものの再造林していた。

 この調査は国の研究事業の一環で、九大をはじめ宮崎大、鹿児島大と九州7県の林業試験場などが参加。04年度からのプロジェクト(5年間)で、08年度までに放棄地の再生法の開発などを進めていく。
=2007/01/30付 西日本新聞朝刊================
<引用終わり>

Written by shunsuke

2007年2月5日 at 2:06 AM