上野ヘブン
週末、前から気になっていたオルセー美術館展へ行く。
上野公園口へ出て、東京都美術館への道を歩く。数日前までの汗ばむような陽気が嘘のように、セーターの上にコートを着ても風が冷たい。そんな寒空の中、一人の人に目を奪われた。
体感アーティスト立松和宏さん、東京都が認定しているヘブン・アーティストだという。この寒い中楽しそうな輪の中に寄って見ると、45キロの自作楽器類をすべて自転車に載せてオーストラリア、北欧各国を自転車旅行して、今は毎日東京都内を走り回っているとか。カッコよすぎる。
立ち止まって聞いてみると、演奏がすごい。両足の先とかかとで四つの音とリズムを刻みながら右手と左手で異なるリズムを奏でていく。しかも聴衆の笑いを誘いながら。2曲聴いてCD購入。結局オルセーよりもこっちがメインになってしまった。
これまで色々な国へ行ったけど、どこの国にも旋律が奏でられ、人々の笑顔とともに音楽があった。僕もギターを持って旅をしていたが、僕のヘタクソなギターでもいつも行く先々で多くの笑顔に出会うことが出来た。自転車にこの楽器たちを詰め込んだこの人の旅は、さぞかし痛快な旅だっただろう。まさに、ヘブン。
コメントを残す