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Archive for 6月 2008

名古屋を離れます

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7月から東京に異動することになった。

異動するのはなんとなくわかっていた上、自分が希望していた部署なのでとりあえずほっとしてます。

名古屋での生活に終わりが見えた瞬間、仕事にプライベートにやらなくてはいけないことが山のように見えてきた。立つ鳥後を濁さず。とりあえずTO-DOリストつくりから、いやまずはギプスを外すところから始めないと。

7/7に引越し予定なので、あと三週間思い残すことのないよう名古屋生活を満喫します。名古屋の皆さん、よろしくね。とりあえずはあつた蓬莱軒と山本屋、あと犬山城には行っておかないと。

Written by shunsuke

2008年6月14日 at 10:46 PM

画期的な違憲判決、でもどうするの?

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今日、最高裁で画期的な判決があった。婚姻関係にない日本人父と外国人母との間に生まれた子にも父親による生後認知だけで日本国籍を認めるとの判決を下したのだ。実は日本人の親を持ったから日本国籍をとれるとは限らない。かいつまんで話すと、これまで外国人と日本人との間に生まれた子どもの国籍に関しては、国籍法によって以下の三つのケースでしか日本国籍を取得できなかった。

①母が日本人なら子は無条件で日本国籍を取得
②日本人父と外国人母の子の場合は、出生時に両親が結婚しているか、未婚でも妊娠中に父が認知していれば日本国籍を取得
③生後認知された婚外子は、20歳までに両親が結婚し嫡出子の立場を得た場合に法相への届け出で日本国籍を取得

つまり、日本人のサラリーマン父とフィリピン人タレント母(が間違いなく多い)との間に子どもができた場合、これまでは結婚しない限り日本国籍は取得できなかったが、これからは認知さえすれば国籍取得が可能となるということになる。でも、これって実はこれまでの「日本人」の概念を揺るがす大きな判決なんじゃない?昨夜、フィリピンに留学している友人と話していてそう思った。

「今回の判例でフィリピンでは数万人の日本人が生まれてしまうかもしれない」日本に働きに来ているフィリピン人の人権問題を研究している友人によると、今回の判例を読むとどこで生まれ育っても、父親が認知さえすれば国籍取得ができる可能性が高いという。そして、かつて働きに行った日本で、もしくはマニラの日本人向けパブで日本人男性と知り合い、子どもを授かり未婚で生まれた子どもたち(Japanese Filipino Children: JFCと言うらしい)が数万から十数万人いるらしい。そして彼らはそれほど恵まれていない経済条件の場合が多く、就労適齢期に達している人も多い。そんな彼らが認知をもって日本国籍を取得できるとしたら、どんな手段を使ってでも認知させ日本に働きに来ることは目に見えている。

日本人とは違うメンタリティを持っている人たち、下手をするとずっと海外に育ち日本語もほとんど話すことができない人まで「日本人」として受け入れる準備ができているのか?今の日本社会にその余裕と寛容はあるのか?そのことを考えると今回の判決は早急すぎた気がする。人身売買的な労働搾取の犠牲者でもある原告を救済した結果が、フィリピンに住む何万ものJFCの合法的人身売買を促進するとしたらそれは悲劇だ。

今後の高齢化社会、労働力不足に備え日本はどのような人たちで構成される社会をつくっていくのか。日本の目指すべき姿を考えることやめてしまった政治にNOを突きつけたのは喜ぶべきことだろう。JFCの彼らをどう日本人として受け入れるのか、この判決がなかったらそんなことを想像をめぐらす機会すらなかったのだから。

異なる文化を持った人間も望むものは暖かく迎え入れ共に生きる。間違いなく時間はかかるけど、僕はそんな包容力の国が日本の目指すべき姿だと思う。「この判例が日本が新しい重層的な時代を迎えるターニングポイントとなった」何十年後に公民の教科書にそう書かれる、この判決はそんな転換点になるのかもしれない。

Written by shunsuke

2008年6月5日 at 4:14 AM