人に学びて、自然とともに生きる

Never stop exploring, Keep your curiosity fresh

トロイ戦争はどうなった?

leave a comment »

劇団四季の舞台、「トロイ戦争は起こらないだろう」初日を見に行った。場所は浜松町の自由劇場、隣の四季劇場と違って赤いじゅうたんがひかれチャペルのような外観。初日、そしてジャン・ジロドゥの大作ということもあり、着物姿の年配の方も多い。中に入ると赤じゅうたんがひかれ、明治の洋館のようなつくりで僕みたいなワカゾーにはちょっと緊張する雰囲気だ。まるで迎賓館。
 
DSCN1375
 
席は前から9列目の正面。役者さんのしわのひとつひとつまでがはっきりわかる距離で、力のある言葉の一つ一つが腹の底に響き、ピンと張りつめた緊張感が伝わってくる。やっぱり生は迫力がちがう。

肝心の作品は、題名のとおりトロイ戦争をモチーフにした作品。争いとは個人個人のねたみやひがみ、そしてプライドや欲望が重なり合って起こり、一度その流れができてしまうと個人の努力は無力になってしまう、というのが劇中の主題かな。「戦争はトロイの中にあるのよ」劇中のこの言葉にこの戯曲の主題がつまっていると思う。愛する人と一緒にいたいと思いつつも、誇りを傷つけられれば武力にうってでる。人間とはなんて愚かなんだろう。

 
作者のジャン・ジロドゥはフランスの外交官として、フランスとドイツの宥和を実現させるために奔走している最中にこの作品を書いたという。結果的に平和を希求していたはずのジロドゥがかかわった英仏の宥和政策が、ナチスを増長させ第二次大戦につながったのは皮肉だ。もしかしたら、ジロドゥは1935年の時点で平和的な策を講じて戦争を避けようとすればするほど戦争が不可避となっていくことを察し、作中に暗示していたのかもしれない。ということは宥和政策をとる一方で、英仏にドイツが戦争に突き進んでほしいと欲した人たちがいたってことなんだろう。
 
きっと、国家だけじゃなくて会社のような組織、はたまた自分自身も同じなんだろうね。鑑賞後、友人とそんな話になった。「戦争はトロイの中にある」ならぬ、「敵は社内の中にいる」のかもしれない。あー怖い。
 
その後はそんな重い雰囲気をおいしいごはんで吹き払おうと、友人からすすめられた浜松町の「洋食や、シェ・ノブ」で軽く食べて帰宅。ししゃもとカニみそ入りのカニクリームコロッケ、明太子のクリームソースのパスタがうまかった。浜松町近辺の方、この店むちゃくちゃおすすめです。
広告

Written by shunsuke

2008年9月3日 @ 1:26 AM

カテゴリー: エンターテイメント

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。