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いとこの死と「おくりびと」

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先週、映画「おくりびと」を見てきた。チェリストの主人公(本木雅弘)が所属楽団の解散をきっかけに、妻(広末涼子)を連れて故郷の山形へ帰る。「旅のお手伝い」という広告と高給に惹かれて就職したが、そこは納棺専門の会社だった・・・との話だ。人の死という避けがちなテーマを、親子というアクセントをつけて納棺詩の視点から美しく描いている。
 
劇中にこんな一節がある。「人は誰でも死ぬんだよ!僕も、君も」。仕事を理解しない妻に対して主人公がそう言うと、「穢らわしい、触らないで」妻はそう返す。僕も30歳ともなれば多少は人の死を見送ったことはある。だけど、僕は祖父母の死の時も、今年いとこが死ん時も怖くて一度も死者に触れたことがなかった。どこかで穢らわしいと思っていたのかもしれない。
 
映画の中で納棺師として死を見送る一方、生きている側はむさぼるように食べ、命をつないでいく。考えてみれば、植物も動物も食卓に並ぶ食べ物はすべて生きていたものが死んだもの。生きることは、他のものの死の上に成り立っていて、生と死はつながっているものなんだ。「死」って愛や友情のように、いやむしろ三度の飯のように当たり前に存在しているのだろう。映画なんて半分くらいが「愛」で占められているのに、「死」をテーマにした映画なんてほとんどない。やっぱりみんな目を背けたいんだろうな。
  
今日は今年亡くなったいとこの納骨だった。僕より6つ上の彼は、春に突然練炭を吸って死んでしまった。これまで、なかなか彼の死を受け入れられていなかったけど、目を背けずに乗り越えないと。「行ってらっしゃい、また会おうでぇ」。僕に旅の素晴らしさを教えてくれた彼にこの言葉を贈りたい。
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Written by shunsuke

2008年10月6日 @ 2:36 AM

カテゴリー: エンターテイメント

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