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DAY11: 古いものを大切にする国

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2泊したバラナシをあとにして、夜行でシンガポールから来たハウウォンと一緒にアーグラーと向かう。アーグラーまでの列車は2Aクラス、バラナシまでのスリーパーと違って、個室でない寝台の中では最高のクラスだけあって乗客も上品な人が多い。
 
一緒のコンパートメントになったのはいかにもインドの上流階級といった感じの3人家族。夫婦はもちろん、娘のアスタちゃんも英語が達者で話がはずむ。一家はバラナシ在住でお父さんはインド鉄道で働く公務員、アーグラーまでタージマハルを見に行くらしい。言葉づかい、態度、心づかい、すべてが上品だった。品性って国民性じゃない、やっぱり教育なんだなあ。
 
出発して少しするとアスタちゃんとママのチェス対決が始まった。さすが上流階級。それとも、これって日本でいうと将棋をやるようなものか?ママとアスタちゃんのチェス対決はママの勝ち。負けて地団駄を踏むアスタちゃんがかわいい。
 
 
そして夕食時になると、一家のカバンの中からお弁当やおやつがいっぱいでてきて、食べてみてとすすめてくれる。チャイの売り子が通りかかれば僕の分も買ってくれて、お金は受け取ろうとしない。
 
ダージリンまでの列車もそうだったけど、この国は心が温かい人が多いよ。それが高じてしつこいとも感じるのかもしれないけど、だって日本で逆の立場だったらほとんどの日本人の家族は話すこともないんじゃないかな?で、僕はこの温かさとしつこさが好きだ。
 
夕食後、アスタちゃんのおねだりでママとチェスの再戦。すると今度はアスタちゃんの勝ち。勝って手放しで喜ぶアスタちゃん、でその二人を目をすぼめて見守るお父さん。なんか幸せを絵にかいたような家族だ。
 
翌朝、インドらしく6時間遅れてアーグラーに到着。タージ近くのゲストハウスに荷物を置き、屋上のレストランからさっそくタージマハルを眺める。
 
 
 
おおっ!これぞまさに思い描いていた風景。ちょっぴりモヤでかすんでいるけど、タージの美しさはかすみやしない。とりあえずタージは翌朝のサンライズにとっておいて、この日はハウウォンが行きたがっていたファティプル・シクリ(Fatehpur Sikri)へ行く。
 
実はハウウォンに言われるまで名前すら知らず、聞いてすぐにロンプラを開いてみる。ムガル帝国の三代目皇帝アクバルが建設し、14年後に捨てられた都。水不足が理由と言われているが、真相は謎のままらしい。おお!謎の都か、これは面白そうだ。こんなふうに自分じゃ気がつかないところを知ることができる、これが二人旅のいいところだろうな。
 
早速タクシーをチャーターし、一時間ほどトコトコ行くとファティプル・シクリが見えてきた。ラジャスターンで見られるような赤い石でつくられた宮殿跡がにょっきにょっきと並んでいる。
 
アクバルは宗教に寛容な王だったらしく、イスラム様式の都のところどころにヒンドゥーのデザインを取り入れている。さらに、よく見るとユダヤの六芒星なんかもあったりする。ガイドの話によると第一夫人がヒンドゥー教徒、第二夫人からゴアからきたキリスト教徒、第三夫人がイスラム教徒だったという。そうか、当時ゴアにはユダヤ人がいたから六芒星があるのか!と勝手に納得。
 
 
 
宮殿跡の横にはバカでかいモスクが並んでいる。この赤い石を使ったモスクもすごい。ラホールで見たバードシャヒー・モスクにそっくりだ。ムガル帝国時代はここもラホールも同じ国、考えてみたら当然のこと。
 
モスクはニューイヤーらしく多くの家族づれでにぎわっていた。ムスリムの祈りの場というよりもこのへんの憩いの場のような雰囲気。ムスリムもヒンドゥー教徒もシク教徒もみな思い思いにくつろいでいる。ムスリム以外もしっかりスカーフをかぶっていて、色とりどりのスカーフと建物の赤が情緒たっぷり。しばし、ぼーっとする。
 
 
結局、夕暮れ時まで遺跡にどっぷりつかる。この国に来て感じたのは、古いものを大切にしていること。バラナシのガート沿いも石造りの建物、迷宮のような街が残り、このファティプル・シクリもできるだけ元の姿を損なわないよう当時と同じやり方で修復していた。こういうところ素晴らしいなあ。
 
 
どうしても中国との比較になってしまうのだけど、中国にいる時古い街並みが壊されていくことにどれだけ心を痛めたことか。いったん壊したものはもとどおりに戻らない。古い街並みを観光用に形だけ再現して「老街」とかネーミングしている中国人にインド人の爪垢を飲ませたい。
 
 
さあ、明日はタージマハルでサンライズ。いよいよ今回の旅もクライマックスだ。
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Written by shunsuke

2009年2月4日 @ 10:37 PM

カテゴリー: 2008/12 Bangladesh & India

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