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DAY12: タージマハルで愛の意味を考えてみた

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早朝五時、目覚まし代わりの携帯タイマーが鳴り響いて目が覚める。今日はタージマハルでサンライズを見に行くのだ。
 
まだ真っ暗な外に出てみると、息が白い。そして、肌にじんめりくるような湿気。なんかいやな予感がする。隣で寝ているハウウォンを起こし、歩いてタージマハルのイーストゲートへ向かうがなかなか空は明るくならない。ああ、霧でなにも見えないのか。
 
20分ほどならんで350ルピーの入場料を払い中に入る。すっかり空は明るくなっているのにまだ周りは真っ白な霧に包まれている。街中が霧に包まれてしまった感じで、近づいてみてようやくタージマハルがぼんやりと見えてきた。
 
 
遠くから大理石の白とシンメトリーを見たかったのに。まあ、そう愚痴を言っても天気だから仕方ない。そばに寄ってみてみると想像していたよりもデカい。これを人力だけで遠くから運んできて積み上げたんだからすごいよ。中に入ると、霧と大理石の白と影の黒がコントラストを描いていて、まるで白黒写真の世界に迷い込んできたようだ。
 
 
一方、もう一つのみどころアーグラーフォートはガラッと変わってラジャスタンの赤い石でつくられている。ここもファティプル・シクリと同じく地元の人の憩いの場所にもなっているみたいで、赤い砦と原色のサリーとショールが鮮やか。みんな色づかいがうまいよね。
 
 
アーグラーフォートの中にはタージマハルを建てた5代皇帝シャー・ジャハンが幽閉された部屋があった。赤い石の宮殿の中、そこだけぽっかり白い大理石でつくられた部屋。まるで真っ黒になってしまったオセロの中に一枚だけ残った白のよう。
 
ガイドによると、シャー・ジャハンはは自分の妻たちのために、彼が好きな白い大理石を使ってアーグラーフォート内に住居を建てた。しかし最愛の妻ムムターズ・マハルの死後、息子のアウラングゼーブによってそこに幽閉されてしまい、最後はそこから愛する妻のために建てたタージマハルを見つめながら死んでいったという。
 
 
一説によるとシャー・ジャハンはムムターズ・マハルが死んだ時、一夜にして髪が真白になってしまったらしい(とガイドが言っていた)。もしかしたらシャー・ジャハンにとって、彼女がいない世界なんて意味のないものだったんじゃないだろうか。そうだとしたら、自分が愛する建物に幽閉されて、愛した人が眠るタージマハルを見ながら死んでいった彼の晩年はとてつもなく幸せなものだったのだと思う。
 
"You don’t know the meaning of love, you should go Taj Mahal!!"  日本を出る前にそんなことを聞かされたけど、シャー・ジャハンの死にざまを聞き、霧の向こうにうっすらと浮かぶタージマハルを眺めていたら、ふとこの言葉が腑に落ちた気がした。愛ってこういうことだったのね。
 
 
いろいろあったインドの旅、最後はそんなことを考えながら帰途についた。
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Written by shunsuke

2009年2月5日 @ 10:42 PM

カテゴリー: 2008/12 Bangladesh & India

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