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Archive for 3月 2009

銀座線に乗って

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地下鉄銀座線、ほかの地下鉄と違って趣を感じませんか?
大江戸線みたく何回もエスカレータで降りなきゃいけない路線が多い中、ちょこっと階段降りたらすぐ乗れる銀座線。千代田線にロマンスカーまで走ってる時代だというのに、渋谷、上野、浅草とまったく私鉄と乗り入れしない銀座線。会社から一番アクセスがいいので乗る機会も多く、そんな頑固な銀座線が最近気になってます。
それにしても井の頭線とかに乗り入れしたら便利なのになぜしないんだろう?ずっと不思議に思っていたんだけど、浅田次郎の「地下鉄に乗って」を読んでその理由がはっきりした。
実は銀座線には電車が電線から電気を集めるパンタグラフがついていない。代わりにレールの横にもう一本レールが合って、そこから電気を集めているらしい(第三軌条集電というらしい)。ほとんどの電車は上に電線があってそこから電気を集めているのに、銀座線は地面に電線があるような感じ。だから乗り入れてないのか、フムフムなるほど。(ちなみにググってみたらレールの幅も井の頭線とは違うみたい)
前からなんか車両が小さいなとは思っていたんだけど、そんな理由があったとは。思わず気になって、今日田原町のホームで写真を撮ってしまった。
日本最初の地下鉄らしく、背丈も空間ぎりぎり。これじゃあパンタグラフのついた電車は入れないなあ。当時はまだトンネル技術が発達していなくてできるだけ掘るスペースを少なくした結果、この方法になったとか。ちなみに銀座線が開通したのは昭和2年!コンピュータなんてもちろんない時代に設計されて、東京大空襲とかいろんな歴史をくぐりぬけてきたんだろう。考えてみるとすごい。
普段当たり前のように見ている風景にも、意外な歴史が隠されている。ビッグイベントもいいけど、こんな日常のささやかな発見もけっこう嬉しかったりする。またちょっと東京が面白くなった週末でした。
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Written by shunsuke

2009年3月15日 at 10:19 PM

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少女がオンナになる瞬間

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たまにはちょっとドキッとするタイトルにしてみました。
 
今日、シネパトスで映画「誰も守ってくれない」を見てきた。
 
 
幼い姉妹の殺害事件で未成年の容疑者が逮捕される。志田未来が演ずる容疑者の妹を、マスコミ、ネットからの目を避けるために佐藤浩一演ずる刑事が保護する…というなんか「手紙」みたいなストーリー。
 
フジテレビがネットを叩くためにつくったような脚本で、中途半端な扱いの登場人物ばかり。でもいい映画だった。何がいいって、志田未来がよかった。もう佐藤浩一も松田龍平も脇役に見えてしまうくらい。
 
容疑者の妹としてバッシングされ、信頼していた人からも裏切られる。そんな15歳で受け止めるには厳しすぎる現実を直視し、自分の足で立っていこうとする。最初は子どもの表情だったのが、自らの身に起きたことを受け入れ生きていく決意をしたラストのシーンでは、見ているこちらがはっとするようなオンナの顔になっていた。なんのセリフもないのだけど、目だけで意志を伝えるっていうのかな。そんなすごみを感じたシーンでした。
 
彼女、不思議だよね。すごい華があるってわけじゃないのに、なぜかいつも光っている。「椿山課長の7日間」からまた大きくなった感じ。いやあ、ああいう女優さん好きだな。あれ?おれもしかしてロリコンなのか…?なーんてことを感じてしまうほど彼女の存在感はすごかった。将来、すごい女優さんになる気がします。
 
ところで、作中に殺人事件の加害者が実名で出る可能性があるから、両親が別の苗字になるためいったん離婚し、結婚する。こんな場面があったんだけど、これってホントにあるのかな?

Written by shunsuke

2009年3月11日 at 10:25 PM

カテゴリー: エンターテイメント

サムライジャパンで妄想してみた

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昨日、WBCの日韓戦を友人宅で観戦した。結果は言うまでもなく日本の大勝だったけど、僕は韓国の先発ピッチャーに先がけ白ワインにノックアウト。松坂がホームラン打たれたところくらいまでは記憶がはっきりしているのだけど、それ以降5回くらいまでの記憶はおぼろげでしかない。

とにかく、勝ったのはうれしいことだ。なんだかんだ言って野球が一番好きなスポーツだし、日本対ドミニカとか見てみたいし。

それにしてもこの「サムライジャパン」、いったい何がサムライなんだ?数年前にアメリカでクロマティが監督やっていたのもサムライだったっけ。

友人いわく、チームの首脳陣が涌井や村田の髪型を「サムライらしくしろ」と注意したらしい。おかげでいまや茶髪だった涌井も黒髪に、村田のムラザイルな頭も刈り上げカットになっている。それならサムライらしくって、黒髪がサムライらしいのか?サムライと言えば月代剃ってちょんまげだろと、友人としばしサムライ議論になった。

選手がみんな月代にちょんまげにしたらどうなるんだろうか?ちょっと妄想してみた。

原監督:お、お前らその髪型はなんだ!そ、それがサムライか!

選手:これ以上サムライらしい髪型ないじゃないっすか。あ、でも帽子かぶれないっすね。

実況:一回表日本の攻撃、先頭バッターは一昨日の韓国戦でチームの勢いをつけたイチロー。さあ、今バッターボック…あれ?何かイチローの様子が変ですね、セルジ…いや古田さん。何かヘルメットから飛び出ていますね。

古田:角澤さん、あれ、ちょんまげですよ!ちょんまげ。うーん、サムライらしくていいんじゃないでしょうか。

韓国チーム:むむっ!あれは豊臣秀吉と同じ髪型。我が国に対する侮辱だ!許せないイムニダ!

……面白いけど、やっぱり無理があるか。

一番似合いそうなのはイチロー、城島、岩村あたりか。村田は…悪代官に「お主もワルよのう、越後屋」と言われてそう。

Written by shunsuke

2009年3月8日 at 9:54 PM

ちょっとまじめに中国の教育の話

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日曜日、彝族の知人と東京見物をしてきた。東京駅から皇居の二重橋まで歩き、東京タワーにのぼって、浅草でもんじゃ焼き。毎日東京駅まで通っているのに皇居をきちんと見たのが初めてだったら、東京タワーにのぼったのも初めて。これぞまさに灯台もと暗し。
 
一緒に行った彼は中国四川省の涼山州出身の少数民族、彝族の青年の李さん。6年前に僕が少しかかわったプロジェクトで始めた日本語学校の一期生として入学し、今では自分が卒業した涼山民族中学の(日本で言えば高校ね)日本語クラスで"李先生"として日本語を教えている。
 
今回、JICAの研修で初めて日本に来たのだけど、昨年日本語能力検定試験の一級に合格した彼の日本語は滑らかだ。彼の故郷は四川省の山の中、(たしか)高校も出ていない彼がここまで日本語を習得してそれを生活の糧とするまでの道のりは楽ではなかったと思う。
 
中国は貧富の差が激しい。国の内陸部と沿岸部、そして農村と都市でそれぞれ何倍もの収入の差がある。そしてそれ以上に悲しいのは教育を受ける機会にも大きな格差があることだ。
 
中国で義務教育が無償となったのは2006年の9月で、2004年に僕が陝西省で調査をした村では義務教育の小学校、中学校の学費と教科書代を払うために親が出稼ぎに出ていることが多かった。当時調べた結果では、各省の財政状況によって学費と教科書代が設定されていたため、税収が少ない省ほど義務教育の費用が高額になっていた。つまり貧しい人が多い省になればなるほど学費が高かった。
 
金持っているところはタダ同然で義務教育が受けられて、金ないところは金ないのに多額の費用を払わないと義務教育すら受けられない。何か間違っているよね。リニアつくって、ロケット飛ばして、そんなことの前にやるべきことがある。一か月の村での滞在の間、世話になった人たちからそんな話を聞かされ、心底憤りを感じた。日本人だからとかそんなことじゃなくて、人として。
  
それでも学校に行けるだけましで、中には学費が払えずに途中で行けなくなってしまった子どもたちもいた。「教育を受けていないと農民、単純労働者にしかなれないよ。自分は仕方ないけど、せめて子どもには自分と同じような貧しい思いはさせたくない。そのためだったら出稼ぎでも犯罪でも何でもするよ」そう話してくれた隣のおばちゃんの言葉が今でも耳に残っている。
 
そんな中、彼は日本語を学んだことをきっかけとして自らの道を切り開いている。今回彼の来日に合わせて涼山つながりの仲間が日本全国から集まったのだけど、努力しても報われないことが世の中に多いからこそ、皆彼のような存在を応援したくなるのだと思う。
 
そんな前向きなエネルギーをもらった週末でした。っと、気づいたらもう3月。周りの人から応援してもらえるような努力、今年の課題ですな。

Written by shunsuke

2009年3月4日 at 11:07 PM