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駆け引きを楽しむ人たち

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今日は国慶節、中秋節の休暇を前に政府関係各所を回ってきた。この国、僕の仕事では許認可が絶対的な意味を持っているので、彼らとの会話の中では言葉を選ぶのに非常に慎重になる。そして、相手の一言一言を聞き洩らさないよう全神経を集中させて耳を傾ける。終わって事務所に帰ったとたん、ほっとしたのかがくんと力が抜けた。
 
通訳を通せば負担は確かに減る。ただ、今日のようなコミュニケーションの場では通訳を通すことで会話のリズムがなくなってしまい、お互いの感情と真意を確かめ合うことが難しくなる気がする。もちろん最終的な契約や金銭が絡む交渉の時は別な話だけれど。
 
南寧で仕事をしていて感じるのは、こちらの人たちは日本人と比べてものごとの過程を大切にする、相手との駆け引きを楽しむ人が多いということ。
 
他の国で仕事をした経験がほとんどないのでこれが中国独特なのかどうかは判断するのは難しいけれど、相手の出方を伺いながら相手の意思を察して自分の行動を決める、日常生活や仕事の中でこのパターンが結構多い。
 
たとえば宴席で。一対一で乾杯をする際、中国語で「干杯」というとすべて飲み干さなくてはいけないので、飲める分だけ飲みましょうねーという感じで「随意随意」と言う場合がある。
 
ただ、この場合も自分が飲みたいだけ飲むのではなくて、グラスを傾けつつも乾杯した相手をしっかりと観察し、相手が飲んだ分と同じくらいだけ飲むのが暗黙の了解になっている。だから「随意随意」と言いながらも相手が譲らず、結局飲み干さなきゃいけない場合も結構多い。逆にそれをやらないと中国版KYと判断されて、相手の機嫌を損ねることもしばしば。
 
たとえば道路で。こちらでは車が道を曲がる際に対向車が来ていたり、歩行者がいたりしても最初から譲り合うのではなくとりあえず車を突っ込ませることが多い。そして、車を突っ込ませた後、相手の反応を見ながら道を曲がっていく。
 
最初はなんて強引な!と思ったけれど、ただ自分の意思を貫いているわけではなくて相手の出方を見ながらしっかりと観察して駆け引きしている。もちろん時にはお互い譲らずガッシャーンとぶつかることもあるけれど、パッと見た路上のカオス状態から想像する以上に交通事故は少ない気がする。それでも日本よりかはもちろん多い。
 
こんな社会にいると、今日のように人と接することに対する疲れを感じることがある。その一方で、自分が思い描いていた通りの駆け引きができたりするとたまらない快感を感じることもある。そのどちらも中国にいるからこそできる体験なんだろうな。これからもこんな世界に当分どっぷりつかっていきたい。
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Written by shunsuke

2009年9月24日 @ 10:58 PM

カテゴリー: 南寧での生活

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