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DAY7: 懐かしの昆明、おそるべき滇池

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夜11時過ぎに西昌を出発した列車は山が連なる大地を南へとひたすら走る。それにしても中国で列車に乗るのなんて久しぶりだ。きっと5年ぶり。そして前回乗ったのもこの昆明と西昌を結ぶ路線だった。もちろん真っ暗だから何も見えないけれど、この成都と昆明を結ぶ成昆線は景色がとても美しい。そんなことを考えているうちにうとうとしてきて、朝のアナウンスで目が覚めた。
 
中国の夜行列車には、値段が高い順から個室の軟臥(Soft sleeper)、三段ベッドの硬臥(Hard Spleeper)、そして座席の硬座(Hard Seat)があって、今回乗ったのは一番無難な硬臥。三段ベッドの寝台が懐かしい。
 
 
列車は8時過ぎに昆明に到着。駅に近づくに連れて見覚えのある景色がちらほら視界の中に入ってきて、懐かしさで涙が出そうになってきた。来る前まではそれほど意識していなかったのに、やっぱり現実にこうして足を踏み入れるといろいろな思い出が蘇ってくる。
 
僕は大学を休学して旅をしていた2000年の10月から2001年の7月まで、ここ昆明で中国語を勉強していた。旅の途中に昆明に立ち寄り、一か月ほど中国語を勉強するつもりで学校に通い始めたのだけど、その後いろいろあって結局9カ月ほどの昆明に滞在した。9年が経った今振り返ってみると、その後の人生を決定づけた僕の人生の中で一番大きなターニングポイントだった。
 
そんな思い出の地昆明の駅を降りると、古ぼけた駅舎だったのがすっかり様変わりをしていた。なんか懐かしさもふっとぶなー。
 
 
翌日の夜に昆明を出発する予定のためこの日はゆっくり昆明の変わった様子を眺めようと思っていたのだけれど、駅の近くで上海から来た二人組に捕まり特に予定のなかった僕は一緒に昆明近郊の名所、西山に行くことになった。
 
昆明の南にに滇池(Dianchi)という大きな池があって、そこのほとりの岩山が西山森林公園となっている。一時間ほどバスに乗ると、入口に着いた。入口でさっそくうずらの卵を購入。しょうゆベースの味付けでゆでてあって、これがうまいうまい。
 
 
入口からさらにバスに乗り、1333段の階段があるという道を登り龍門という石窟を目指す。バスを降りて今度は参道のような道を歩いていくと、ひまわりの種というかひまわり自身が売っていた。ひまわりの種を炒めた「香瓜子」を食べるのはよくあるけど、ひまわりごと売っているのはさすが雲南だなあ。
 
 
石段を登ること20分でようやく龍門に到着。断崖絶壁をくりぬいてつくってあって、なかなか迫力がある。こういうときに18mmの広角レンズがないのが痛い。断崖絶壁感が伝わらないなあ。
 

 

 
龍門までたどりつくと、そこが道教のお寺になっていた。ガイドの話を盗み聞きしたところ、1781年から1853年にかけてここの寺院群が彫られていったらしい。
 
 
岩肌に彫られた文字が見事だ。
 
 
ここは湖面からの高さ300mほどの断崖絶壁。もちろんショベルカーなんてない時代にどうやって岩を掘っていったんだろう。300mの断崖だけに、ここから見えるDianchiはなかなかいい眺めだ。それが遠くからだからこそいい眺めだということに後で気がつくことになる。
 
 
このあと、一番上まで登ってそこからリフトで降りていく。このDianchiは地元の人によると80年代前半までは泳げるくらいの池だったそうだ。今では富栄養化のため藻が繁茂してとんでもないことになっていた。
 
 
このあたりで再びお腹がすいてきた。香ばしいにおいがする方向へ歩いて行くと、あげジャガイモがあった。雲南のジャガイモはねっとりしている上、甘みがあって信じられないくらいおいしい。これもジャガイモを揚げてちょっと辛いソースをかけて食べるだけなんだけど、感動するほどおいしかった。
 
 
さらにリフトにのって下り、Dianchi湖畔にたどりつく。中国三大汚染湖沼なんていう不名誉な称号を与えられているらしいけど、これを見てそれも納得する。留学時代も間近で見たことがなかったけど、富栄養化もここまで進むと驚きを通り越して感動すら覚えてくるな。日本の円借款も使われて湖水浄化が進められているようだけど、ここまでひどくなったものが回復するのだろうか。
 
 
近くによると、ドブ川のにおいがする。こんな湖でも市民の憩いの場所になっていて、公園は入場料をとり湖畔では親子づれがくつろいでいた。この女の子は湖や池がこういうものだって認識しながら大人になっていくのかな?それはなんだかとっても悲しい。
 
 
そして、湖畔には別荘が立ち並ぶ。こんなところに住みたがるやつがいるのかと思ったら、一緒に行った上海人二人は「湖畔でいい環境だよねー」とのこと。大気、水、土。この国は使えるものは使い尽くし、汚せるものは汚しつくしてきた。この感覚を持っている13億人の意識を少しでも改善しないと、地球は大変なことになるんじゃないか。こんな悪臭放つ湖畔でくつろいでいる親子を見て、ちょっと怖くなった。それに比べると日本の自然条件はやっぱり恵まれてるよね。
 
 
ふと陸のほうを見ると、きれいな花が咲いていた。ここ昆明は標高1,900m。一年中春のような気候で「春城」と呼ばれていて花き栽培が盛んだ。Dianchiの水に絶望感を覚えていた矢先にこの花を見て、なんかちょっと救われた気がした。いよいよ明日は思い出の雲南民族学院訪問です。
 
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Written by shunsuke

2009年10月15日 @ 2:04 AM

カテゴリー: 2009/10 Ifugao

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