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梨木香歩『西の魔女が死んだ』

with 2 comments

前から読もう読もうと思っていた「西の魔女が死んだ」を偶然南寧で手に入れて読むことができた。 去年映画化されていたので結構最近の本なのかなと思っていたけど、1994年にハードカバーの初版だから、もう15年も前の本になるんだ。
多感な主人公”まい”がおばあちゃんと一緒に暮らしていく中で、子どもから大人になるようすを描いているのだけど、温かくまいの成長を見守るおばあちゃんの優しさが行間にあふれ出していて、読んでいるこちらまでおばあちゃんの一言一言にうんうんうなずいてしまう。 「シロクマがハワイより北極で生きることを選んだからと言って、だれがシロクマを責めますか」この言葉なんて、紙に書いて机の前にでも張っておきたいくらい。
僕も小学校の時に学校に行きたくない時期があって、死んだあとどうなるとかその時祖父といろいろ話したっけ。主人公のまいを見ていると、まるで子どもの頃の自分を見ているようだった。
加えて、自然描写がうまい。まるで腐葉土の匂いが漂ってくるような、銀龍草の銀色の花びらが目に浮かんでくるような、そんなみずみずしい文字たち。文字から匂いや味、そして景色が浮かんでくるってすごい。
最後に会ったときなんでもっと優しく接してあげられなかったんだろう。物語の最後に、三年前の夏に僕の祖母が死んだ時に感じた後悔を思い出す場面があって、ちょっとうるっときた。ぽかぽか陽気の休みの午後、熱い紅茶とキッシュを用意してもう一度ゆっくり読みたい。
西の魔女が死んだ (新潮文庫)
西の魔女が死んだ (新潮文庫)

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梨木 香歩
新潮社
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Written by shunsuke

2009年11月8日 @ 6:52 PM

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コメント / トラックバック2件

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  1. 熱い紅茶とキッシュに反応しました!この本、文庫になっているのを見たのだけど、読んでいないし、映画化されたものも見ていません。日本人会図書館にあるか、見てみようかな?熱い紅茶とキッシュ、いいですねー。南寧はまだ暖かいですか?北京はもう暖気も入り、明日は再び雪のようです。熱い紅茶とキッシュが美味しそうな月曜日になりそうです。

    Tomoko

    2009年11月8日 at 10:17 PM

  2. > トモコさんこの本、とてもよかったです。いつか子どもができたら読ませたいと思うような本でした。ぜひぜひ読んでみて下さい。北京は雪みたいですね。熱い紅茶とキッシュがおいしいんだろうな。南寧の今日の最高気温32度、やっぱり中国は広いですね。

    Shunsuke

    2009年11月9日 at 9:09 AM


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