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Archive for 3月 2010

ニセモノ天国ばんざーい

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モノマネ天国中華人民共和国。まねることに対して嫌悪感を抱く人が少ない、というよりも無形の知的財産という概念を持っている人が少ないので何かとニセモノや似たようなブランドが多い。
 
そんな中国にだいぶ慣れていたつもりだったけれど、昨日南寧の郊外で見かけたこいつには久々に驚いた。
 
 
KFCならぬDFC、肯徳基(中国語でのケンタッキー)が美味基。こんなあからさまなニセモノは久々に見た気がする。ちなみにホンモノはこちら。
 
 
聞いたところ元々はホンモノのKFCだったのだけれど、撤退していつの間にかDFCになったらしい。然るにこんなやりとりだったんだろう。テナントを管理している会社の王副総経理と李総経理の会話を再現してみた。
 
王:KFC撤退しちゃったけどどーするよ?
李:どうせ看板あるんだから名前ちょこっと変えて似たようなものうればいいんじゃない?DFCなんてどう?FとCの文字は変えないで済むし。
王:それいいね!改装費節約ばんざーい。Delicous Fried Chikenだから美味基だね。
李:さっすがワンさん!伊達にアメリカ留学していただけあるね。
王:なんかオジさんの絵が描いてあるけれど、これも残す?
李:せっかくだからちょっと中国っぽく変えて残そうよ。口ひげだけ残して…と。かんせーい!
 
と、こんな感じだったのではないかと。
 
これだから中国は…と思う人はたくさんいるかもしれない。一つだけ弁護をするならば、悪意をもって登録商標を侵害しようとしている場合は少ないんじゃないかなと僕は思ってる。ほかの世界ではここまで似ているモノマネはしちゃいけないよっていうことを知らない、他人の登録商標を無断で使用したり似ているものをつくってはいけないという商習慣が徹底していない、つまり単に無知なだけな気がする。それは寛容すぎるかな?
 
もちろん取り締まりを徹底しない当局が叱責されるべきっていう考えもあると思う。だけど、お金だけが唯一のモノゴトの規範となってしまっているこの国で、官も民もルールの隙間を縫って金を稼ぐことに夢中になっている人たちがルールを作ってその「ルールを守ること」を徹底できるだろうか。そりゃ無理だよね。
 
まあ、ニセモノでもモノマネでも、ホンモノよりおいしくて安かったらそれでいいんじゃないと思うんだけど、これってだいぶ中国化してる?

Written by shunsuke

2010年3月28日 at 5:59 PM

カテゴリー: 南寧での生活

さよならGoogle

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がんばれGoogle!とエールを送ったとたん、Googleが中国での検索サービスからの撤退を決めた。
 

撤退か、追い出されたのか──北京五輪後に強まったGoogleへの逆風

 
今ではgoogle.cnのサイトにアクセスしようとすると自動的に香港のアカウントgoogle.hkに飛ぶようになっている。営業や研究開発の拠点はこれからも北京に置くらしいけれど、検索事業については中国政府からの検閲がない香港から対応するらしい。
 
周りの友人、従業員の反応は結構ばらばら。感覚的にインターネットに敏感な人ほど、Googleのすごさをわかっている人ほど撤退を残念がっている気がする。逆にうちの従業員など一般的なユーザーは「百度があるからいいか」っていう反応が多い。
 
お金を儲けることだけが唯一の哲学になってしまっている今の中国では理解されづらいことなのかもしれないけれど、信念を曲げずに堂々と退場した(と印象付けた)Googleはすごいと思う。もちろんそんな単純なことじゃなくて裏にはいろいろとあっただろうけど、なかなかできる決断じゃない。
 
Google創業者の一人Sergey Brin氏は、6歳近くまで全体主義体制が敷かれたソビエト連邦で、政治的な発言が検閲される中で過ごした日々が今のGoogleの信念に大きく影響を及ぼしていると語っている。今回の撤退は、北京五輪以降に検閲強化など事業継続が困難になるような状況が積み重なってきた上での決断だったとのこと。Googleが事業継続が困難だと判断したほどの政府の対応、それだけ中国政府がインターネットへの対応に苦戦している証拠なんだろう。
 
でも僕は思う。中国政府がどれだけ頑張っても、中国人民の意思をひとつの方向に向かわせるのはいずれ限界がくるんじゃないか。
 
新疆全土からインターネットにアクセスできないようにしても、携帯のショートメールを通じてウイグル独立運動指導者、カーディル氏の言葉が届く。チベットでのインターネット回線にどれほどの監視の目を置いても、ラサのセラ寺の僧侶が持つマッキントッシュにはダライラマの一語一句が届いてくる。
 
この世界はもうひとつの政治集団がコントロールできるような世界ではない、そしてこれまでの歴史がそうであったように、人間の意志と自由を渇望する心は情報を遮断するだけで抑えることができるものではない。
 
じゃあ、中国政府のやり方は最適じゃなかったのか?否、僕が中国の指導者だったら同じことをしたと思う。安定的な経済成長を続け、13億の民を飢えさせることなくこの国を豊かにしていく。そのためにはひとつの利益集団が強引に引っ張っていくのが最適な選択肢だからだ。そしてそのためには何よりも経済のことだけを考え続け、国民に自分から見た混乱をもたらす要素をできる限り排除していかなければならない。
 
中国では共産党の批判など政治的発言が禁止されて、中国人民は政府の意図したような方向に向かっているかというと、そういうわけでもない。政府の役人や党の役人も外国人である僕と一緒に飲んでみんな政府や党を批判するし、「文革中はどれだけ毛沢東の死を願ったことか」なんて言う人もいる。
 
長くなったけど、この国が混乱に陥ったとしたら一番困るのは経済的な依存度が高い日本だろう。政府がうまくコントロールしながらゆっくりゆっくりいい方向に向かっていけたらいいな。そう南寧から祈っている。

Written by shunsuke

2010年3月26日 at 10:54 PM

中国でのウェブ事情

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南寧で暮らしていて困ること。アクセスブロックでアクセスできないサイトがある。その中でもこの4つにアクセスできないのは不便極まりなし。
 
・You tube
・Facebook
・Twitter
・Picasa
 
特にFacebook。最近やたらfacebook経由で連絡があるのだけど、もらっても返事ができないんだ。連絡くれている人、ごめんなさい。
 
Googleが「検閲を解除しないのなら撤退する」と2月以来、中国政府と交渉しているみたいだけれど政府が検閲解除に同意するわけない。去年の8月にウルムチで起きた暴動以降いまだ新疆ウイグル自治区全域でインターネットにアクセスができないくらいだもの。
 
でもGoogleの主張ももっとも。巨大市場を前に言いなりになってしまう企業が多い中、Googleの主張は小気味よかった。がんばれGoogle!

Written by shunsuke

2010年3月18日 at 4:42 PM

カテゴリー: 南寧での生活

蒼穹の昴を見逃すな!

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先週末、桂林から陽朔へと向かうバスの中、出発を待つ社内に新聞を売りにきた。そこで友人の一言「あ、蒼穹の昴がのってる」。どうやら浅田次郎の最高傑作「蒼穹の昴」をNHKがドラマ化したらしい。いやよく見ると監督が汪俊だから中国作品か。そしてそれがおとといから中国でもテレビで放映されていて、"おしんが西太后を演じる"と話題になっているそうだ。
 
 
蒼穹の昴、初めて読んだ時は時間が経つのも忘れて読みふけったっけ。懐かしいなあ。そしてこれを映像化してくれたことに素直に喜びを覚える。
2007年11月30日 読書の秋
 
中国在住のみなさん、北京衛視で毎晩19:40から二話ずつ放送ですよー。でも、僕はこの時間には家にはいないなあ、残念。と思っていたらなーんだ2009年に中国国内でDVDが発売されてるんじゃん。
 
時間があるときに5元くらいで海賊版でも買いに行こう。これで週末の楽しみがまた一つ増えたね。
 
全然話が変わるけれど「おしん」って見たことがなかったので、ウィキペディアで見ていたらこんな表現に目が止まった。
 
「作品では、おしんの幼年期の苦労を描いただけではなく、義理や周りを見ることなく他人を押しのけてまで銭儲けをしてもいずれ自分を追いやってしまう、人として本当に大切な物は何かというメッセージが、おしんが人生の歩みの中で出会ってきた沢山の恩人の言葉を通してちりばめられている」
 
おお!これぞ金しか価値判断基準のない今の中国に圧倒的に足りないものではないか!蒼穹の昴もいいけれど、おしん再放送求む。

Written by shunsuke

2010年3月17日 at 1:34 AM

カテゴリー: エンターテイメント

週末陽朔旅行

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週末に北京から大学時代の友人が遊びにきたので、桂林と陽朔に行ってきた。二週間前も行ったばかりだけれど、今回は友人の家には行かずにしっかり観光してきたので、また違った感じの週末でした。
 
土曜日朝8時30分の飛行機で南寧から桂林に飛び、すぐにバスに乗り換えて陽朔に向かう。桂林から陽朔まではバスで1時間ちょっと。桂林、陽朔といえば川下りが有名だけど、漓江は渇水期なので水が少ない。ということで宿に荷物を置いて、宿のおすすめ漓江の支流、遇龍河のバンブーボート下りに行ってみた。バンブーボートと言えば聞こえがいいけれど、竹の筏。製作費1,200元だとか。
 
 
この遇龍河、漓江と同様貴重な観光資源なのでかなり厳しく水質が守られている。だから中国にしては奇跡的なほどに水がきれい。透明度は4-5mくらい。日本ではその辺の川でもこのくらい透明度はあるけれど、ゴミも料理の後の汚れた水もなんでも川に流してしまう中国でこの透明度は奇跡的だ。それでもところどころにペットボトルやらビニール袋が浮いている。これでも毎日清掃の船が通っているっていうこと。やっぱり中国人にとって自分のテリトリーじゃない道や、川は「誰かがきれいにしてくれるところ」なんだろう。お願いだからこの自分たちだけの価値観をほかの国に行ったときに持ち込んでいかないでくれ。
 

 
「ラオバン!魚食べていかない?」しばらく行くと、こんなお誘いが。筏が川の上に浮いていて、そこで魚を焼いてくれるらしい。このバーベキューボートだけじゃなくて、筏に乗っている姿を写真に撮って1枚15元で売っている筏などが2時間の川下りの間に次々と現れる。結構中国人客には好評らしく午後4時近い時間なのににぎわっているところもあった。みんな地元の農家がやっているんだけれど、たくましさを感じる。
 
 
川は川面が鏡のようになるように人工的に流れをせき止めている。生態系はズタズタだけど金がもうかるんだかれそんなことはどうでもいい。ちょっと複雑だけれど、川面はたしかに鏡のようだ。
 
 
同じ写真を180度ひっくり返してみた。こうなってくるとどっちが本物の景色でどちらが川面かまったくわからない。すげー
 
 
今回、僕らのボートを漕いでくれたおっちゃん。前は北京に出稼ぎに行っていて自動車工場で月3000元もらっていた。けれど、怪我して地元に戻ってきて、ボートを漕ぎはじめて半年になる。ボートトリップ200元のうち、彼の取り分は22元。残りはこのツアーを管理している会社や陽朔県の収入になるという。
 
中国では観光地でなんだこれ?と思うほど入場料を設定しているところが多い。というよりほとんど金をむしりとられる。そしてその多くが税金という形で地元の鎮政府、県政府の収入になっている。この河の場合、政府が一括して管理することで川の水質を守っていくということだけれど、どうも中国で地元政府の管理と聞くと胡散臭さを感じてしまう。
 
 
川下りのあと陽朔一の繁華街"中国のカオサン"西街に行ってみる。すると通りにはものすごい人の群れ、なんじゃこりゃ!ものすごい中国人観光客の数に、ケバケバしいネオン。
 
 
今回泊まったのは陽朔の街中ではなく10kmほど行った高田鎮の歴村というところにある宿、Moon Resort。陽朔の周りの村では多くの家が自宅を宿に改装したりして泊まることができる。その中でもこのMoon Resortは7年前から主に外国人向けにプチホテルを経営していて、TripAdvisorでも高評価だったので泊まってみることにした。

 
Moon Resort(地球村度假飯店)http://www.moon-resort.com/
 
 
もともとここの歴村には月亮山という観光スポットがあって、中国人も外国人観光客もよく来ていた。そのうち村人が地元の野菜や地鶏を使ったレストランを開くようになり、そんなある日外国人ツーリストから「僕らはこんな静かでのんびりできるところに泊ってみたいんだよね」との言葉を聞き、自宅の改築ついでにプチホテルにしてみたとのこと。
 
そして最初の客だったフランス人のツーリストがここをとても気に入りホームページを作ってくれ、それがロンリープラネットに掲載され人気になっていった。「私たちはラッキーだったわ」家族経営の宿を切り盛りするWeiweiはそう謙遜していたけれど、家族みんなで英語を勉強して洋食を覚えてここまでくるには相当な努力があったんだと思う。
 
 
おばあちゃんも英語を勉強している。
 
 
2日目は村の近くにある"月亮山"に登ってみた。こんな形の不思議な岩山。見る角度によってあの穴が三日月や半月に見える。
 

20分ほど登ると、200mくらいの頂上に到着。ここから眺めるといたるところにニョキニョキ岩山が突き出ている。またこの角度から眺めると違って見える。ほんと不思議な風景だ。本当は熱気球に乗って上から見たかったのだけれど、2009年10月に事故でドイツ人が4人亡くなる事故があったらしく、今は飛んでいなかった。

 
「あなた二人が今日初めてのお客なのよ!だから水買っていって!」なかなかすごい理屈だけど、しつこくなくてとても人懐っこい。まだまだ素朴な人たち。それでも観光資源に恵まれた陽朔で経済発展に乗り遅れまいとの必死さが伝わってくる。
 
 
「陽朔は変わりすぎた。街も大きくなって今じゃ昔の趣が全然ない。外国人の数はどんどん減っている」そんなWeiweiの言葉が印象的だった。確かに僕が初めて訪れた2000年の時に感じたのんびりとした中国らしくない居心地のよさはなく、KTVや激しい音楽が流れるバーが立ち並ぶ中国の街になっている。このまま中国が経済発展を続けていけば世界中の観光地に中国人が押し寄せていくだろう。そうしたら世界中が中国人が好むような観光地になってしまうんじゃないか。今年2歳になったばかりの彼が大人になる頃には陽朔はどんな姿になっているんだろう。
 
 
月亮山から下りたあと北京に戻る友人を見送り、村で少しゆっくりする。いろいろ変ってしまったところも多いけれど、こうしてのどかな風景の中暖かいもてなしを受けてゆっくりできる。そんな陽朔にまた来たい。
 

Written by shunsuke

2010年3月15日 at 2:05 AM

カテゴリー: 旅行

街を歩いていたらサメがいた

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僕が暮らしている南寧はあまり歴史のない街なので、見どころは少ない。だから観光客はほとんど来ない。その中で唯一と言っていい見どころが夜市、中山路。古い街並みが残る通りに夕方から明け方まで露天のバーベキュー、シャオカオが出て海鮮から野菜までいろいろなものが並んでいる。今夜北京から大学時代の友人が来たので、そんな中山路に行ってきた。

ワニまでは、なんとかわかる。

でもサメが丸ごと一匹にはびびった。しかも、これはダイバーの憧れハンマーヘッドじゃないか。うむ、これもバーベキューにしちゃうのか。それも一匹丸ごと冷凍せずに海から運んできたのか。

犬、猫、ネズミ、蛇といろいろなものを食べてきたけれど、そのたびにこの国の食に対する飽くなき欲求に驚かされる。そして、日本とちがうなと思い知らされる。食材そのものだけじゃなく、市場でもないレストラン街にドーンと一匹サメが横たわっている、そのメンタリティがちがう。やっぱ、この国すごいや。いいとか悪いとかの意味じゃなくて、予想を超えてくれるところがすごい。
 
ちょっと話はそれるけれど、オージーとニュージーがクジラを食べるなと言っているらしいが、はっきり言って余計なお世話だと僕は思う。本当に絶滅が危惧されるなら納得できる。でも他の文化圏の食文化が自分の食文化と相いれないからといって、それを野蛮だと非難したり否定するのは単なる傲慢だ。
 
これを見てシーシェパードがなんと言うのだろうか。「世界の海洋における野生生物の棲息環境破壊と虐殺の終焉」を目的としているわけだからこれも否定するのだろうか。ハンマーヘッドは別に個体数が減っているわけではないけれど、聞いてみたい。

Written by shunsuke

2010年3月13日 at 3:34 AM

カテゴリー: 南寧での生活

広西のB級みやげ

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前回のイチオシの中国みやげに続きおみやげシリーズ。
 
お茶ポット、中国だったらどこでも買えるじゃない。なんてご指摘が聞こえてきそうだったので、今回は広西のB級みやげをご紹介。
 
広西の観光地といえば桂林。そして桂林と言えば川下り。その川下りの終点陽朔は昔から外国人旅行者が多くてちょっと遊び心をくすぐるお土産があったりする。その中でも今回は陽朔のメインストリート、西街で見たこと、買った人も多いであろうTシャツシリーズ。まずはシンプルな漢字バージョン。「没有銭」(お金ない)、「不要」(いらない)あたりがメジャーか。だいたい値切って15元~20元くらい(200円~300円)。
 
 
ちょっとひねったデザインシリーズ。圧倒的に毛沢東が人気。このミッキーマオは思わず買ってしまった。これはデザインにもよるけれど25元~30元(300円~400円)くらい。
 

 
最後に大作。その場でデザインシリーズ。写真や図柄を指定してその場でTシャツに書いてもらう。
 
 
依頼するとおもむろに真っ白なTシャツを広げて
 
 
下書きなしで書き出した。
 
 
ものすごいスピードで書き始めて1分でオバマっぽくなってきた。
 
 
40分後に店に戻ったらもうできあがり。これは店にあったサンプルのデザインだけど、自分で図柄を持っていくこともできる。店にストックのあるデザインで60元~80元(1000円前後)、自分でデザインを持っていくと100元くらい(1,300円)。画家の力量で値段が変わるようだ。彼は第一人者で高かった。
 
 
とはいえ、これらのTシャツおそらく3回くらい洗ったら伸び始めると思うので長く使うのは無理だと思う。だけど、僕はこういうおみやげに弱いのでついつい買ってしまった。これまで中国のいろいろなところに行ったけれど、この手のおみやげは陽朔が一番充実している。もちろんTシャツ以外にもいろいろあるので陽朔での買い物はけっこう楽しいですよー。

Written by shunsuke

2010年3月11日 at 1:54 AM

カテゴリー: 南寧での生活

イチオシの中国みやげ

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「今度中国に行くんだけど、中国の土産って何があるかな?」こちらで暮らしていると知人、友人からそんな質問を受けることが多い。ということで最近の僕のお気に入りのお茶ポットをご紹介。
 
 
中国茶っておいしいけれどいれるのが面倒なんだよね。かといって、茶葉をそのままコップに入れる中国式だと苦くなるし。そういう人結構いると思う。そんな方におすすめのこちらのポット、茶葉を入れる部分(左)とお茶受け(右)の二つにわかれてるんです。
 
 
まずは茶葉入れをお茶うけの上に乗せて、茶葉を適量入れてお湯を注ぎます。
 
 
すると茶葉入れにお湯がたまるのでふたをしめて適当な時間蒸らします。
 
 
もういいかな?と思ったら、茶葉入れの上にあるボタンをポチっと押します。
 
 
そうするとあら不思議!茶葉は上に残ったままなのに、お茶だけが下のお茶受けに落ちてくるんです。
 
 
あとはお茶をコップに注げばおいしい中国茶のできあがり。そしてまた茶葉入れにお湯を注げば何度でもおいしく中国茶をいただけるんです。
 
 
この前チュニジアで会ったWさんに持っていったら好評だったので、日本でも結構使えると思う。でもまだ日本で見たことないんだよな。「オフィスで手軽においしいお茶を飲みたい」そんなアナタ、このポット一押しですよ。

Written by shunsuke

2010年3月11日 at 1:33 AM

カテゴリー: 南寧での生活

やるじゃないか、新潮社

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1月のエントリ、"Foresight"休刊に思うことで書いたとおり、去年の12月に次の4月号での休刊が決まった新潮社の「フォーサイト」。"あんな貴重な雑誌を休刊にするなんて何考えているんだ新潮社"と、そのあとメールを送りつけていたら、先日新潮社からこんなメールが届いた。
 
休刊決定後、多くの読者や関係者の方々から、何らかの形で「フォーサイト」を存続できないか、というメッセージが数多く寄せられました。新潮社としても、20年間の「フォーサイト」刊行で培った経験、多くの素晴らしい執筆陣という「財産」をどのように生かし、これまで「フォーサイト」を支えてくださった多くの熱烈な愛読者の方々にどうお応えできるのかを、真摯に検討してまいりました。そして、今年夏を目処に「フォーサイト」のウェブ上での展開をスタートさせることを決定いたしました。
 
 
やるじゃないか、新潮社。やっぱり多くの人が僕と同じような気持ちを持っていたんだなあ。っていうか、読者が増えているのに休刊を決定したこと自体に問題があるだろ。単にウェブ上でのビジネスモデルが描けていない、いや描こうとしていなかっただけの気がする。日本語メディアの国際情報源として競争力はあるのだから、お金が儲かる価格設定とコスト、そして記事の質を維持していけばビジネスモデルはつくりやすいはず。ともあれ貴重な情報源が残るようでよかった。
 
Kindleに続きipadも発表されて、あと二、三年もすれば紙の雑誌や新聞の発行部数なんて半分くらいになると僕は思ってる。もちろん紙のメディアがゼロになるってことはないだろうけれども、人口減で確実に日本の総需要が減っていく上、さらに多くの部分が紙からウェブを通じたものにとって代わっていくだろう。
 
だからこそ、信頼度があって希少価値のあるインテリジェンスはネットに移行して他に先駆けて儲けられるシステムを模索すべき。早めに決断すればするほど先行者利益がありますよー。

Written by shunsuke

2010年3月8日 at 9:46 PM

両親は僕にすべてを与えてくれた

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先週、はるばるイスラエルから友人YKが広西にやってきた。というか、僕がチュニジアから戻ったらもう南寧にいた。せっかくなので、先週末に一緒に桂林、陽朔に行き、週末コーチをしている野球チームの教え子が、春節で陽朔付近の村に帰っているので彼の実家に泊まってきました。
 
金曜日、仕事をサクっと終わらせて飛行機で桂林に向かう。南寧-桂林間は格安航空会社が飛ばしているので、200元ちょっと(3,000円ちょっと)で飛べるので気楽に行けるのがうれしい。そして桂林といえばやっぱり本場の桂林米粉だ。南寧で食べる米粉もいいけれど、やっぱり本場で食べると段違いにおいしい。
 
 
翌朝、ゆっくり起きてバスに乗り陽朔に向かう。60kmほどの道のりを1時間ちょっとで到着して、"中国のカオサン"陽朔の西街で教え子の小黎と合流。この陽朔、10年前にも留学する前に一回来たことがあるのだけれど、ほとんど変わっていない。10年前も西洋風のカフェとゲストハウスが並んで、ここではどこでも英語が通じたんだよね。
 
 
この風景、どこかで見たことあるなあ。そう思って10年前に撮った写真を見てみたら、まったく同じ場所だった。
 
 
こちらが10年前の写真。角度がちょっと違って、乾季と雨季なので水の量がかなり違うけれど、ほら、山の形が同じ!
 
 
タクシーは20分ほどで目的地に到着。と思ったらここから三輪タクシーに乗り換える。
 
 
三輪タクシーの荷台に揺られるわれわれ。舗装路が終わり土ぼこりのたつ道を走る。
 
 
しばらく行くと川に着いた。目の前には船が…
 
 
あーやっぱり三輪タクシーごと船に乗るのか。川の多い広西自治区、橋がない地域では今も渡し舟が現役のところが多い。僕も仕事で3回ほど車ごと渡ったことがある。これはタクシーは来られないのも納得。その後すぐにオートバイが何台かやってきて対岸に向けて出発。
 
 
沈み夕日がきれい。上下対称だ。
 
 
対岸から5分ほど進んでようやく小黎の実家に到着。この地方独特の山水画に出てくるような石山に囲まれた村、水南村。周りはオレンジ畑と日ごろの食卓に並ぶ野菜畑が広がっている。
 
 
「うちのオレンジ畑に案内するよ!」ということで、到着早々小黎の姪っ子と一緒に畑に向かう。畑への道は村人がバイクで行きかい、お母さんは川の水を畑にまくため天秤棒を担いで行き来する。
 
 
7歳と3歳の姪っ子。思わぬ来客に興味津々。
 
 
人民公社時代につくられた古い水道橋が今も残る。
 
 
小黎、YK、ありがとう。
 
 
広西大学でコンピュータサイエンスを学ぶ彼の部屋。渡し舟に乗らないと行けないこの村でも去年ネットが使えるようになった。南寧と変わらないくらいのスピードでかなり快適。でも村でつなげているのは彼の家だけなので、春節期間はネットを借りに来る知人でごった返したみたい。
 
 
この日の夕食は小黎の両親を囲み、サトウキビからつくったラム酒と僕が持ってきた日本酒で話に花を咲かせる。オレンジ栽培が主要な収入源の人口500人の村で、小黎は村始まって以来三人目の大学生。村から広西で一番の大学に進学した小黎は、いわば村の期待の星であり、ほかの若者にとっての希望でもある。
 
 
ただ、ここ数年主要な収入源のオレンジは収穫が減っていて、小黎の学費を稼ぐためお父さんは広東省の工事現場に出稼ぎに行っている。それでも厳しいらしく、小黎の弟は大学へ行かず働くことになった。そして、この意味を小黎も痛いほど理解している。
 
「昔から何もなかったけれど、両親は僕にすべてを与えてくれた。そして今も父は僕のために身を粉にして働いている。僕はその両親の下に生まれて本当に幸せだ。この家族のため、そして村のほかの若者のためにも、僕は勉学に励んでバリバリ稼がなきゃいけない」そんな小黎の言葉が印象的だった。
 
僕が懇意にしている学生たちには農村出身の若者が多いのだけれど、彼らに共通して言えることは、彼らの家族が将来のすべてを彼に託している場合が多いということ。そして彼らもそれを痛いほど感じている。90年代以降に生まれた一人っ子の都会育ちはぜんぜん違うけど、農村出身の学生のハングリーさの裏にはそんな事情が隠されていることが多い。そして中国社会の活力の根源はこの格差にある。
 
翌朝、早朝の便に乗るため暗いうちに出発したわれわれを見送ってくれた小黎のお母さんが別れ間際に赤い袋を持たせてくれた。中を開けると、土がついたお札が数枚。中国でいうお年玉、紅包だ。こんなもの受け取れない、そう何度も固辞したけれど、頑として渡そうとする。こんなによくしてもらって申し訳ない、心遣いがうれしくて涙が出てくるよ。息子の友人として心からもてなしてくれた小黎のお父さんお母さん、本当にありがとう。
 

Written by shunsuke

2010年3月7日 at 3:55 PM

カテゴリー: 旅行