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両親は僕にすべてを与えてくれた

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先週、はるばるイスラエルから友人YKが広西にやってきた。というか、僕がチュニジアから戻ったらもう南寧にいた。せっかくなので、先週末に一緒に桂林、陽朔に行き、週末コーチをしている野球チームの教え子が、春節で陽朔付近の村に帰っているので彼の実家に泊まってきました。
 
金曜日、仕事をサクっと終わらせて飛行機で桂林に向かう。南寧-桂林間は格安航空会社が飛ばしているので、200元ちょっと(3,000円ちょっと)で飛べるので気楽に行けるのがうれしい。そして桂林といえばやっぱり本場の桂林米粉だ。南寧で食べる米粉もいいけれど、やっぱり本場で食べると段違いにおいしい。
 
 
翌朝、ゆっくり起きてバスに乗り陽朔に向かう。60kmほどの道のりを1時間ちょっとで到着して、"中国のカオサン"陽朔の西街で教え子の小黎と合流。この陽朔、10年前にも留学する前に一回来たことがあるのだけれど、ほとんど変わっていない。10年前も西洋風のカフェとゲストハウスが並んで、ここではどこでも英語が通じたんだよね。
 
 
この風景、どこかで見たことあるなあ。そう思って10年前に撮った写真を見てみたら、まったく同じ場所だった。
 
 
こちらが10年前の写真。角度がちょっと違って、乾季と雨季なので水の量がかなり違うけれど、ほら、山の形が同じ!
 
 
タクシーは20分ほどで目的地に到着。と思ったらここから三輪タクシーに乗り換える。
 
 
三輪タクシーの荷台に揺られるわれわれ。舗装路が終わり土ぼこりのたつ道を走る。
 
 
しばらく行くと川に着いた。目の前には船が…
 
 
あーやっぱり三輪タクシーごと船に乗るのか。川の多い広西自治区、橋がない地域では今も渡し舟が現役のところが多い。僕も仕事で3回ほど車ごと渡ったことがある。これはタクシーは来られないのも納得。その後すぐにオートバイが何台かやってきて対岸に向けて出発。
 
 
沈み夕日がきれい。上下対称だ。
 
 
対岸から5分ほど進んでようやく小黎の実家に到着。この地方独特の山水画に出てくるような石山に囲まれた村、水南村。周りはオレンジ畑と日ごろの食卓に並ぶ野菜畑が広がっている。
 
 
「うちのオレンジ畑に案内するよ!」ということで、到着早々小黎の姪っ子と一緒に畑に向かう。畑への道は村人がバイクで行きかい、お母さんは川の水を畑にまくため天秤棒を担いで行き来する。
 
 
7歳と3歳の姪っ子。思わぬ来客に興味津々。
 
 
人民公社時代につくられた古い水道橋が今も残る。
 
 
小黎、YK、ありがとう。
 
 
広西大学でコンピュータサイエンスを学ぶ彼の部屋。渡し舟に乗らないと行けないこの村でも去年ネットが使えるようになった。南寧と変わらないくらいのスピードでかなり快適。でも村でつなげているのは彼の家だけなので、春節期間はネットを借りに来る知人でごった返したみたい。
 
 
この日の夕食は小黎の両親を囲み、サトウキビからつくったラム酒と僕が持ってきた日本酒で話に花を咲かせる。オレンジ栽培が主要な収入源の人口500人の村で、小黎は村始まって以来三人目の大学生。村から広西で一番の大学に進学した小黎は、いわば村の期待の星であり、ほかの若者にとっての希望でもある。
 
 
ただ、ここ数年主要な収入源のオレンジは収穫が減っていて、小黎の学費を稼ぐためお父さんは広東省の工事現場に出稼ぎに行っている。それでも厳しいらしく、小黎の弟は大学へ行かず働くことになった。そして、この意味を小黎も痛いほど理解している。
 
「昔から何もなかったけれど、両親は僕にすべてを与えてくれた。そして今も父は僕のために身を粉にして働いている。僕はその両親の下に生まれて本当に幸せだ。この家族のため、そして村のほかの若者のためにも、僕は勉学に励んでバリバリ稼がなきゃいけない」そんな小黎の言葉が印象的だった。
 
僕が懇意にしている学生たちには農村出身の若者が多いのだけれど、彼らに共通して言えることは、彼らの家族が将来のすべてを彼に託している場合が多いということ。そして彼らもそれを痛いほど感じている。90年代以降に生まれた一人っ子の都会育ちはぜんぜん違うけど、農村出身の学生のハングリーさの裏にはそんな事情が隠されていることが多い。そして中国社会の活力の根源はこの格差にある。
 
翌朝、早朝の便に乗るため暗いうちに出発したわれわれを見送ってくれた小黎のお母さんが別れ間際に赤い袋を持たせてくれた。中を開けると、土がついたお札が数枚。中国でいうお年玉、紅包だ。こんなもの受け取れない、そう何度も固辞したけれど、頑として渡そうとする。こんなによくしてもらって申し訳ない、心遣いがうれしくて涙が出てくるよ。息子の友人として心からもてなしてくれた小黎のお父さんお母さん、本当にありがとう。
 
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Written by shunsuke

2010年3月7日 @ 3:55 PM

カテゴリー: 旅行

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