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DAY3: 時が止まった街、ガルダイア

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移動の連続で疲れていたのか9時間ぐっすり寝て起床。昨夜来た時は暗くてよくわからなかったけれど、ここのホテルはムザブ地方独特の家をそのままホテルにしていて、壁の白と鮮やかな花が透き通った空に映えている。

宿つきのドライバーアハメッドと交渉して、3,000ADでガルダイア(Ghardaia)とベニイスゲン(Beni isugen)を一日案内してもらうことにした。後で考えるとこの二つの街って歩いてでも行けるし、この値段ってかなり高かった気がする。だけど、この日はかなりアルジェリアにびびっていたんです。

早速、交通の便の悪いCaravan salayをチェックアウトし、アハメッドの車に乗ってガルダイアの街に向かう。ベニイスゲンの街を通り過ぎしばらく行くと、ガルダイアの街が目の前に広がった。

ここムザブ地方の谷では、中世から敵の襲来から守りやすくするために丘の上に街を築き、てっぺんにはモスクと見張り台を築いた。ガルダイアをはじめとするこの街では、中世からの建築様式がそのまま残されている。それがこの景色、数百年前から時が止まったかのようだ。

ガイドブックを持たない僕は当然地図なんて持っていない。観光案内所は閉まっていて地図も手に入りそうにないので、ガルダイアの街の入口に近いHotel de le Gareに宿をとり、アハメッドにガルダイアの旧市街を案内してもらう。街の入り口に車を止め、10分くらい歩いていくと大きな広場に着いた。

ここが街の中心で市場になっているらしい。広場の一角に人だかりができていたので、何かと思いのぞいてみるととれたてのハチミツが売られていた。「ニーハオ、食べてみるかい?」と聞かれたので遠慮なくもらうと、ぎゅっと甘みとコクが濃縮されていておいしかった。

ここで売られていたのは手製の織物。3×2mくらいの大きさのもので、完成するには3ヶ月くらいかかるらしい。

もともと地中海のほうで生まれ育ったアハメッドがムザブに来てタクシードライバーとして働き始めて10年くらい。この間に、ガルダイアのたいていの場所には友人ができ、道ですれちがうたびに握手してハグして会話が始まる。

しばらく歩いたらおなかがすいてきたのでお昼ごはん。「僕は家に帰ってシエスタするよ。また14時に迎えに来る」レストランに入ると、アハメッドはそう言って家に戻ってしまった。おい、3000ディナール(30ユーロくらい)も払ったのに。気を取り直して昼はチキンにポテトにサラダ。Menu economico。

昼ごはんを食べてガルダイアの旧市街に戻ると、人にあふれていた広場から急に人がいなくなっていた。そうか、みんな昼寝の時間なんだ。「おい、シノワ!こっちへ来い」と呼ばれて振り向くと、お土産屋のおっちゃんたちがみんなで昼ごはんを食べていた。「そうか、シノワでなくてジャポネなのか。ジャポネはいい、みんなソニーやトヨタは大好きだ。ガルダイアのメシもうまいぞ。食べるか?」そんな会話が続き、昼食べたばかりだけど彼らのご飯をいただく。確かにじっくり煮込んだ牛肉がおいしかった!

ムザブ地方の男は、こんなかんじのヒダが入った独特のパンツをはく。最近ははいていない人も多いみたいだけど、旧市街ではほとんどの人がはいていた。

 

昼下がりに街を歩くと、どこの路地にも急に人気がなくなる。静まり返った街を歩くと中世の世界にタイムスリップしてしまったかのような感覚を覚える。

どうやったらてっぺんのモスクに行けるのだろう?迷路みたいな旧市街をさまよっていたら「ガイドなしではこれ以上はいっちゃだめよ」との看板があった。ツアーオフィスは閉まっていて、ガイドなしでも行っていいとは言われていた。だけど、このひっそりとした雰囲気の中これ以上奥に行くのは、見てはいけないものを見てしまうような感覚があって、これ以上足を踏み入れることができなかった。とても不思議な、魔法にかかってしまったかのような感覚。

そろそろアハメッドが迎えに来る時間になったので、ホテルに戻りベニイスゲンの街に向かう。ベニイスゲンの街もガルダイアと同じような歴史で街がつくられたが、ベニイスゲンのほうが神聖な街で女性は結婚すると片目以外はアバヤで覆ってしまうらしい。

ここは街に入るのにも、ガイドと一緒でないと入ることができない。10分ほど街の入口で街、フレンチの4人組とベニイスゲンの街を歩いていく。石畳の通りを歩いていくと、ガルダイア同様広場のマルシェに着いた。

建物は撮ってもいいけれど、人は撮ってはダメと言われていることもあり、ここベニイスゲンの人々はガルダイアと比べると観光客と距離がある。宗教を中心とした伝統的な暮らしを守っていた人々がいたお陰で、中世から受け継がれてきたここの建物と文化に僕たちは触れることができるわけだ。一方で、チベットで巡礼中の人たちを動物のように写真に撮っていく中国人もいる。アウトサイダーはその土地への敬意の念を忘れちゃいけないな、そう思った。

丘に建てられた街の一番てっぺんには見張り台があった。この見張り台もレンガと土でできていて、中に入るとらせん状の階段になっている。

こんな不思議な空間を登っていくと、周りを見渡すことができる見張り台の上に出た。ここからベニイスゲンの街、隣にあるメリカ(Melika)の街が一望できる。

ベニイスゲンでガイドをしてくれたハッサン。神学校の生徒みたいなまじめな雰囲気をかもし出していて、ベニイスゲンのことだけじゃなく地元の宗教、文化に詳しかった。ガイドはフランス語でだったのだけど、わからないところはところどころ英語を使って補足してくれた。ありがとうハッサン!

ハッサンにお別れをしてベニイスゲンの街をあとにする。するとドライバーのアハメッドがサンセットがきれいな場所に連れて行ってくれるとのこと。丘を登っていくと、夕暮れ時のベニイスゲンの街がきれいに見渡せた。空とへんてこな家たちとやしの木。これがガルダイアだ。それにしてもパラボラアンテナが目立った。きっとこの場所からの眺めはアンテナをのぞいて中世からほとんど変わっていないんだろう。ガルダイアとベニイスゲン、二つの街を歩きタイムスリップしたような一日だった。

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Written by shunsuke

2011年1月9日 @ 9:11 PM

カテゴリー: 2010/12 Algeria

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コメント / トラックバック4件

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  1. 現地に行ったような気分で読ませてもらってます。
    ほりさんの日記を読んでると、自分が内向き内向きになっていることを思い知らされます。
    そのバイタリティーが欲しいです・・・

    ねぎ

    2011年1月10日 at 9:10 AM

    • > ねぎ
      コメントありがとう。
      カッコ悪いことは本文に書いていないだけで、アルジェリアは相当びびりっぱなしだったよ。
      あまりに言葉が通じないので外に出るのが嫌になって、ホテルの部屋でiphoneの麻雀
      してたりとか、そこまで行っておいて何を内向きになってるんだよってことばかりだった。
      ということで、みんな大して変わらないと思います。

      shunsuke

      2011年1月10日 at 9:03 PM

  2. iPhoneでロンプラのガイドブックpdf買えた
    便利なので次回ぜひ

    アルジェリアはあるかわからない

    フランソワ

    2011年1月24日 at 12:31 AM

    • > フランソワ
      iphoneロンプラ、アルジェリアも探したんだけど、
      なかったんだよね。機会があったらぜひ他の国で使ってみたいね。

      shunsuke

      2011年1月26日 at 10:35 PM


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