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DAY5:飛んで歌って、ごろ寝して。

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夜7時過ぎにガルダイアを出発したローカルバスは、途中のトイレ休憩を挟んで順調に砂漠の道を進んでいく。夜9時頃、立ち寄ったオアシスで食事タイムがあった。降りてみると、ものすごく香ばしい羊のにおい。たまらずに一本食べると、これがジューシーでうまかった。

その後も順調に走り、午前2時半に大きな街に止まった。「ティミムーンに着いたぞ」と隣に座ったおじさんが寝ぼけている僕の肩をたたく。着いたって、今2時半じゃない・・・ちなみに乗る時には朝7時に着くと言われていてちょうどいいからこのバスに乗ったはずだったのだけど。

まあ、着いてしまったものは嘆いていても仕方ない。荷物を持って降りると、当然ながら外は真っ暗。ガイドブックもないので、タクシーを捕まえてオテル、オテルと連発する。真っ暗な街の中をホテルを探して走るものの、3軒当たって3軒とも満室。4、5軒目はスタッフが起きても来ず、ドライバーも途方にくれてきた。いや、途方にくれるのは僕のほうですよ。

さあ、困った。どうしよう。こうなったら奥の手、ドライバーに家に泊めてとお願いしてみる。すると「俺の家はここから50kmくらい行ったところだけどいいか?」との返事が。いや、それはあまりよろしくない。ということで、朝まで車の中で寝袋にくるまって寝かせてもらうことにした。砂漠対策で持ってきた寝袋がこんなところで役立つとは。でも、こんな思いをするためにアルジェリアに来たはずじゃなかったのに・・・なんて惨めな夜なんだ。

寝袋でぐっすり寝ること3時間。ガチャっとドアが開き、カフェが開いたとドライバーが教えてくれた。そうだよな、彼も家に帰る必要があるだろうし、3時間寝かせてくれただけでも感謝しなきゃ。ということで、開いたばかりのカフェに行くと、なんか僕と同じように夜中にバスで到着した人たちであふれていた。

さっそく暖かいカフェオレを注文する。寝袋に包まっていたとはいえ、砂漠の街の夜は寒い。5℃くらいの明け方の街の空気の中で飲むカフェオレは身体の中にしみわたるおいしさだった。あー生き返るよー。

1時間半かけて3杯カフェオレを飲みながら明るくなるのを待つ。7時半を過ぎた頃、ようやく東の空が明るくなってきた。明るくなっていく空の青色を燃えつくすような赤だ。

8時になってようやく日が昇り、ホテルを探しに街を歩く。ちょうど今の季節はニューイヤーの休みということもあって、ここの街はアルジェリア国内からの観光客が多い。そしてホテルがどこもいっぱいらしく、みんなホテルの部屋がないと歩き回っている。どうしよう!泊まる予定だったキャンピングサイトもタクシーで行ったら追い返されてしまった。

街の真ん中にある博物館みたいな建物にフェスティバルの宣伝があった。どうやらこの地方の年越しを祝うお祭りが、12月27日から31日まで開かれているらしい。どうりでアルジェリア国内からの観光客が多いわけだ。

観光案内所に来てみると、同じくアルジェから夜中にバスで着いて泊まるところがない四人組と会った。四人組が大学生で少しだけ英語が話せることもあり、泊まるところどうする?と聞くと「案内所に民泊の案内があったのでそこに行ってみる」とのこと。アルジェリアで民泊!とても想像つかないけれど、ホテルがないことにはどうしようもなく、彼らについていってみるとこんな家に連れて行かれた。

中に入ると、こんな感じの部屋。ドミトリー・・・というかごろ寝。オーマイガー。昨夜がタクシーの後部座席で今日2010年最後から2番目の夜がごろ寝ですか。まあ、仕方ない。他に泊まるところないんだし。

宿も見つかったことだし、少し休んで午後に4人組とともに砂漠に繰り出す。ここティミムーンは赤い街並みと砂漠で有名なサハラのオアシス。車で10分くらい行くと、すぐ目の前に大砂丘が見えてきた。おーこれはでかい!

チュニジアのトズルやクサール・ギレンの砂漠もよかったけど、ここの砂丘はひとつひとつの山がとてもでかい。そしてどこまでも続いている。だけど車やバギーのアクティビティが盛んなので、かなり奥まで行かないと車のわだちだらけの砂しかない。初めて来た砂漠にはしゃぐ四人組。

風紋がきれい。まるで砂の上で波うっているよう。

30分くらいかけて誰もいない砂丘のてっぺんに到着。ここで持ってきたズブロッカで乾杯するGodzyとSofia。って、二人ともムスリムでしょ。

お酒が入り、かなりハイになってきた4人組。やっぱり砂漠に来たら飛んでおかないと。4人の中でのリーダー格、Said。

今度はオレ飛ぶぜ!と見事なダイブのGhilles。ほんとにこのまま飛んでいってしまいそう・・・みんなはしゃぎ方が若いなー

横を見ると、夕日を浴びて砂の尾根がきれいだった。

砂漠に沈んでいく太陽。長かった一日が終わっていくなあ。

宿に戻りご飯を食べると、夜の9時から年越しの祭りがあるとのこと。街の中央にある広場に歩いて近づいていくと、手拍子と歌声が聞こえてきた。この祭りはティミムーン近辺に住んでいるAhellil族の伝統的なスタイルを再現した祭りで、夜から始まって夜中まで歌を歌い続けるというもの。どうやら、UNESCOの世界無形文化遺産に指定されているらしい。http://info.endz.co.cc/2010/12/festival-of-ahellil-creates-party.html

白い民族衣装を身にまとったAhellilの人たちが、一人のボーカルと十数人のコーラスで手拍子でリズムを取りながら終わりのない歌を歌っていく。最初のほうは周りは聞いているだけだったけど、どこからともなく手拍子に合わせて手をたたき始め、次第にみんなで大合唱になっていく。

コーラスの女性たちはみんなたくさん耳飾りや首飾りをつけて参加している。それにしてもなんとも言えない独特な雰囲気。踊りだすわけでもなく、ゆっくりなリズムでの歌がひたすら続いていって次第に会場が一体となっていく。エルサレムの聖墳墓教会で皆で賛美歌を歌った雰囲気に少し似ているかもしれない。

結局会場には3時間ほどいて12時過ぎに帰路につく。最後は会場で仲良くなったアルジェから来た5人組と記念撮影。とっても長い一日だったけど、飛んで歌って、最後は民家でごろ寝。なかなかできない体験ができたので貴重な一日だった。

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Written by shunsuke

2011年1月12日 @ 9:29 PM

カテゴリー: 2010/12 Algeria

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コメント / トラックバック2件

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  1. うわー。楽しい雰囲気が写真から伝わって来ました。砂漠、ああ美しや。アルジェリア行ってみたくなりました。

    まゆきーた

    2011年1月15日 at 10:23 AM

    • > まゆきーたさん

      コメントありがとう。思ったよりもコミュニケーションがとれなかったので、そんなに楽しい旅ではなかったです。なんか修行のような旅になってしまいました。

      結局、旅の便利さとツーリスティックな雰囲気というのは比例するのでしょうね。旅行者が少ないところが好きな人にはおすすめかもしれません。不便ではありますが。

      shunsuke

      2011年1月16日 at 8:29 AM


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