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DAY7:バスの中でハッピーニューイヤー

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ティミムーンを18:30に出発したバスは、旅行シーズンということもあって満席。ティミムーン始発でなく僕が乗った時点でもう一番後ろしか席が空いていなかったので、仕方なくそこに座る。ちょうど隣に座ったのが、ティミムーン出身で今アルジェの大学でロジスティクスを勉強しているラルビ。大学生ということもあってかなり英語を話すことができたので、いろいろ話が盛り上がった。

3時間くらい行ったところの街で急にバスが停車。外を見てみると警官が立っている。検問だ。ライフル片手にバスに乗り込んできた警官はじろっと車内を一瞥した後怪しい人物がいないか一人ひとり見て、怪しそうな人物がいたら身分証明書提示を求める。うーむ、こりゃやっかいだ。アルジェリア人の中にいかにも怪しい風貌の東洋人が一人。そりゃ、ひっかかるよな。身構えていると「シノワ?パスポルト」と声を掛けられ、車の下のトランクに入れていた荷物のチェックを求めてきた。

仕方なく車を降りると、すごい寒さ。ぶるぶる震えながらバックパックを開き、一つ一つ荷物を取り出して確認する。適当に見るのかなと思いきや、一つ一つしっかり開けて「これはなんだ?」と聞いてくる。こっちは寒いんだから早くしてよー!と言いたいところだけどポリスに逆らってもいいことない。

考えてみればポリスチェックも当たり前のことだ。この国は2000年初頭まで内戦状態にあった国なのだから。

5分くらいかけてようやく荷物チェックが終了。テロがまだ続いている国ということもあって、この国のポリスはまじめだ。アジアだったら5USDくらい渡せば、もう行ってもいいよって感じなのに。

「ジャポネはすばらしい。世界中から信頼されている。きっと僕が他の国に行ったらアルジェリアンというだけでテロリスト扱いされちゃうよ」バスの中に戻ったラルビがそうつぶやいた。

彼はよくわかっている。残念ながら彼が日本に行ったら、確かにアルジェリアンと中東風の顔立ちというだけでそう判断される可能性が高いだろう。いや、アルジェリアがどこにあるかわからない人が多いか。それでも、僕はこの国とこの国のアラブにしては朴訥な人たちが好きだよ。僕は彼にそのくらいしか言うことができなかった。

そんなことを話しながら、ポリスチェックを3回過ぎて気がついたら朝になっていた。12時になる瞬間はカウントダウンをしよう!とラルビと言っていたのに、ぐっすりと熟睡してしまった。朝日が差し込む車内はちょっといい雰囲気。

まだアトラス山脈の南側の乾燥地帯を走っているのだけど、砂と岩しかなかったガルダイアのあたりとちがってぽつぽつと人家が見えてきた。

しばらく進んでいくとどんどん高度を上げていって、1,500mくらいまで登っていった。登っていくに連れ緑が多くなっていって、雨も降ってきた。

11過ぎ、予定通り17時間でアルジェに到着。来るときは空港でトランジットしただけだったので、初めての首都。当たり前だけど大都会だ。海岸線沿いに沿って街があるのだけれど、海のそばまで山があるから山の斜面に建てられている家が多い。日本の街だと神戸に似ているかも。

アルジェの街は治安が悪いと聞いていたので、そのままローマ時代の遺跡が残るティパサ(Tipasa)の街に向かって、泊まることにする。ティパサ行きのミニバスに乗って45分ほどで、到着。アルジェと同じように海岸線沿いに海に向かって開けた街だ。

バス停を降りてすぐ、中国人の姿がやたら目に付く。街の中心近くに中国人が経営している工場があった。ローマ遺跡を見に来たはずのここティパサでも中国の浸透ぶりがすごい。

ここにあると聞いていたユースホステルを探して街を歩く。バス停で、交差点にあるカフェで、そしてタクシードライバーにオーベルジュドジュネス(auberge de jeunesse)はどこだ?と聞いてみるのだけど、誰も知らない。しまいには二台目に乗ったタクシーで山の中腹にあるスポーツセンターに連れて行かれた。

こうなったら普通のホテルに泊まるか、とユースホステルを断念し海沿いにあるホテルに行くと一泊40ユーロ。どこから来たんだと聞かれジャポネだと答えると、「俺はアジア人が嫌いだからお前は50ユーロだ」と目の前で言われた。さすがにこれにはカチンと来て思いつく限りの罵声を浴びせてホテルを出る。あまりに腹が立ったので遺跡も見ずにアルジェに戻ることにした。

どういう事情だかわからない。もしかしたらティパサにもたくさん住み着いている中国人のことをよく思っていないのかもしれない。だけど、客である僕に対してこの態度はないと思うよ。

結局アルジェのセントラル近くに居心地がよさそうな一泊35ユーロの中級ホテル、Hotel Reginaをタクシードライバーに案内してもらってそこに泊まる。フロントもすごくフレンドリーで、部屋もきれいな上バスタブもあってアルジェに戻ってきて正解!少し腹立たしさも和らいだ。外見も白い壁に青色のアクセントがきいていて、チュニジアみたい。

晩ごはんはフロントスタッフおすすめの近くのレストラン、Djurdjuraに行ってみる。アルジェは海鮮がおいしいと聞いていたので、いわしのグリルを頼んだらまるごとどーんと出てきてビックリ。いわしを焼いてオリーブオイルとレモンをかけただけなのだけど、香ばしくておいしかった。

明日はアルジェリア最終日。ハードだったアルジェリアの旅ももうすぐ終わりです。

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Written by shunsuke

2011年1月16日 @ 10:28 AM

カテゴリー: 2010/12 Algeria

コメント / トラックバック2件

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  1. 昔ケベックに旅行したとき、バスで一緒になったアルジェリア人女性留学生の家に泊めてもらいました。陽気でいつも歌を歌っていた人。
    カナダ人男性と結婚したけど、どうしているかなあと思い出しました。

    Herry

    2011年1月17日 at 5:09 AM

    • > Herryさん
      ケベックはフランス語が通じるのでアルジェリア人には旅行しやすい場所でしょうね。
      というくらいフランス語はみんな話すことができました。
      フランスを中心とした世界観、アメリカ中心の世界観が多数を占める日本で育ってきた自分僕としては、現地の人たちと話していて興味深いところでした。

      shunsuke

      2011年1月19日 at 7:21 AM


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