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平遥訪問記その2:700年の歴史が息づく街ですばらしい宿に出会った

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平遥古城めぐりもいよいよ終盤、日も傾きかけてくる中夕暮れを城壁の上から眺めるために古城の北にある拱極門に向かう。すると、こんなシュールな刺繍を発見。ほっぺたが赤いのがかわいいね。

メインストリートを北に向かって歩いていくと、町並みの向こうに目指す門が見えてきた。

門から城壁の上に登るところにもしっかりとゲートがあって、共通のチケットをチェックしている。つまりただ城壁を歩くだけでも150元を払わなきゃいけないってシステムなんだな。日本のどこに入場料だけで2000円とるような史跡があるだろうか。それでも中国人観光客は(文句は言っていると思うけど)チケットを買って観光を楽しむ。物価を考えると中国人の観光客は相当なバリューを旅行に対して認めていることなのかもしれない。日本のインバウンドももっとお金もらっていいと思うよ。京都とか町に入るだけで1,500円とかね。そんなことを考えている僕の脇を通り過ぎるおばちゃん。そうか、牛筋ひき肉なのか。

ぶーぶー文句は言ったものの、城壁の上からの景色はすばらしかった。この街がつくりものの街でなくて、700年前から人々の暮らしが根付いてきた街がそのまま残っているってことを実感する。

北にある拱極門から西に位置する鳳儀門までちょうど正方形の古城の4分の1ほどを歩いてみることにする。古城の一辺が1.5kmなのでちょうどそのくらいの距離。少し離れて拱極門と町並みを振り返ると、夕日を浴びていてきれいだった。

しばらく歩いていくと一見同じような家々もひとつひとつやブロックごとに特徴があるのがわかる。屋根の形がちがったり、壁の模様が違ったり。そしてどの路地も生活の音が響いていた。

キュートな扉。扉の魚、チュニジアの家もこんな模様の扉があったっけ。考えてみたらこことチュニジアも陸続き。もしかしたらウマイヤ朝と唐の時代に、オスマントルコと清の時代に同じものが伝わったのかもしれない。歴史のロマン。

ちょうど古城の隅っこに到着。ここから眺めた景色が圧巻。本当に古城の中は昔の家だらけなんだなあ。

30分ほどかけて古城の西にある鳳儀門に到着。ここからの眺めが実に情緒があった。夕日を浴びた石造りの町並み、店の前にはためく屋号、街をいきかう人たち。やさしい陽の光が似合うなあ。

何百年か前にここから夕暮れの街を眺めた人も、今こうして僕が眺めているのと同じ景色を眺めていたんだろうな。そう思うとゾクゾクする。しばらく夕日と古城を眺めてそんなことを考えていた。

日も暮れてきたので城壁を下りる。するとまたもやいいにおいが漂ってきて、思わず焼餅を購入。だけど今度の焼餅は具が酸味の利いたザーサイのような漬物で味はイマイチだった。焼き目がおいしそうだっただけに残念!

大きな町ではとっつきにくい印象を持つ中国人でも、田舎に行けば全然違う。こちらが心を開けばその瞬間に会話が弾み始める。この国の日常の生活の中で、普通の人々から感じるエネルギーが僕は好きだ。

たっぷり間食をし大満足で宿に戻る。今回泊まったのは一得客栈(Yide Hotel)。280年前に建てられた候王賓という銀行家の旧家を改装した、古い四合院のホテル。街のメインストリートから少し南に行った静かな場所にある。

もともと友人と二人で350元のスタンダードルームを二部屋予約したのだけど、グレードアップしてくれていてスウィートになっていた。4月のこの時期、昼間は20度くらいで暖かいのだけど、夜は5度以下まで冷え込む。それでも部屋はオンドルつきで暖かい。天井の形を見てもらえばわかるのだけど、造りは黄土高原の伝統建築ヤオトンと同じだ。考えてみたらここも黄土高原の南東部だものね。

このヤオトン造り、音響効果がすごい。外で鳴く鳥のさえずりが、まるで耳のそばで鳴いているかのように聞こえる。ほんと不思議な建物だ。そして、二つの部屋をつなぐリビングにはこんな愛らしい茶器が置かれていた。細かいところまで気配りが行き届いていてうれしいよね。

夜はホテルのレストランで友人とホテルの女性オーナーと三人で地元特産の紹興酒を片手にゆっくり話す。地元出身のオーナーは今年40歳、凛とした雰囲気が印象的な女性だ。99年頃に古城に残る伝統的な家屋を利用したホテルを開きたい!と心に決め、公務員をしている旦那に仕事は任せて2年間かけてこの築280年の旧家を探し当て、改装し2001年にこのホテルをオープンさせた。「昔の街がそのまま残るこの街の雰囲気、私たちが受け継いできた伝統のすばらしさを多くの人に伝えたかったの」そう語る彼女はとても誇らしげだった。今では平遥でも一、二を争う人気のホテルで宿泊客の9割は欧米人、宿のスタッフは全員英語を話し季節を問わず宿泊客でにぎわっている。週末なのにもかかわらず、ギリギリで予約がとれた僕はラッキーだった。

この街もこの宿も最高です。これまで訪れた中国の街の中でも一番気に入ってしまったかもしれない。日本からでも二泊三日で行くことができるので、ぜひ平遥へ行ってみてください。

一得客栈(Yide Hotel)
http://www.yide-hotel.com/index.asp

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Written by shunsuke

2011年4月27日 @ 1:17 AM

コメント / トラックバック2件

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  1. こんな町に行ってみたい。

    町並みが素敵。
    日常の生活に入り込めるのは、旅の醍醐味。
    屋台を食べ歩きしたい。
    (焼餅~餡子を入れたそっくりな「焼餅」は私には昔懐かしいおやつです。^^)
    こんな茶器が欲しい。(こちらで見る中国製は安っぽくて買いたいと思ったことが無いのです。)

    この町はどんなにおいがするのだろう。

    Herry

    2011年4月27日 at 4:56 AM

    • Herryさん
      ほんといいところでした。人も町も昔ながらの伝統的なところをいい形で残していて、
      町の人も観光客もその雰囲気を壊すことなく大切にしている。中国にもこんなところがあったのだなあと、この国もまだまだ奥が深いなと思いました。ぜひ中国に行かれることがあったら訪れてみてくださいね!

      shunsuke

      2011年4月29日 at 7:41 PM


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