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DAY8: 青い空と白い雲、黒と茶色のアマゾン

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この日は6時半に目が覚める。この時間なのにもう太陽はギラギラで容赦なく、目が覚めてしまった。今日はマナウスのハイライト、アマゾンクルーズ。8時に旅行会社のバスが迎えに来て郊外にあるボート乗り場へと向かう。10分ほど車で走り、ソニーやサムソンの工場を通り抜けると船着場に到着した。

他のツアーメンバーたち計8人でボートに乗り込み、いざアマゾンクルーズに出発!僕は半日だけだけど、他の人は日帰りから3泊4日までみんな思い思いの日程だ。このあたりではネグロ川、ソリエンモス川の二つの川がつくる広大な湿地帯が広がっており、周囲の人にとってはボートが大切な日常の足になっている。なので、ボートの燃料を補給するガソリンスタンドも川の上にある。

ボートの中でガイドがしっかりとこのアマゾン川について説明をしてくれた。ベネズエラ、コロンビアを源流とするネグロ川の水は、ギニア高地に降り注いだ雨が森を通って集まってきている。なので、川の水は森からしみ出したタンニンを多く含んだ黒い色。水温は28度と比較的高く、pH4.0-5.0の酸性のため、400種類くらいの魚類しか生息していない。ボウフラも生息が難しいことから蚊も少ないとのこと。

そうか!エンジェルフォールであれだけ森の中にいたのに全然蚊がいなかったのはそういう理由があったのか。ちなみに雨季の今は乾季の頃に比べると5mも水位が高くなっているらしい。

一方ペルーアンデスを水源とするソリエンモス側は、雪解け水が土砂を削りながら高山から流れてきている。そのためミルクコーヒーのような茶色で水温は22度と低く、pH8.0くらいの弱アルカリ性。栄養分を多く含んでいるため2,000種もの生物が生息しており蚊も多い。

森の中をゆったりと流れてきた温かいネグロ川と、高山から土砂を削りながら下ってきた冷たいソリエンモス川。この二つの川がマナウスから10kmほど下流に行った地点で合流する。だけど、水温、速度、pHが違う二つの川はなかなか混ざらず、合流後も50kmほど平行して流れていく。ちょうどウェブを調べていたらコチラのページに衛星写真があったので拝借。写真上から流れてきた黒い川と左から流れてきた茶色の川が合流後も平行して流れているのがよくわかる。

そんなガイドの説明を受けているうちに、次第に合流地点が近づいてきた。おもむろにガイドがボートのモーターを止めて前方を指差すと、これまで真っ黒だった川の流れの向こうに茶色の水が見えてきた!

船はゆっくりと黒い水から茶色の水に近づいていく。そしてまさに合流の瞬間、ピラニアに噛まれないように少しだけ手を入れていたらこれまでぬるかった水がとたんに冷たくなった。写真右がネグロ川、左がソリエンモス川。ここまではっきりと水の層が分かれてるんだ、自然ってすごいな。

船はソリエンモス川をしばらくさかのぼっていく。湖岸には木が多い茂り、空は青く雲は白い。気持ちいい。

しばらく行くと中洲の島にある集落へ着いた。上陸し、島のマーケットに向かうと見事にでっぷりと肉を蓄えた魚たちが売られていた。どの魚もでかい!どっちの川でとれたの?と聞くと「そりゃソリエンモスに決まっているじゃない。ネグロ川で誰も漁なんてしないわ」とのこと。

しばらく中州の島を歩くと、そろそろ空港に向かう準備をしなくてはいけない時間になってしまった。別の船に乗り込むと、中洲の島に住んでいる人たちをマナウスまで運んでいる船だった。おばちゃんも娘と一緒にマナウスへ買い物へ。

水位が上がっている雨季の今は乾季には中洲になっているような場所も水没している。ここは乾季にはアシが茂った中洲なんだろうな。

最後にマナウスの船着場の魚市場に寄る。ここにはピンクに腹を染めたピラニアもいた。聞くところによるとピラニアの肉はカジキの肉のようでとても美味らしい。今回は食べる機会がなかったけれど、いつか食べたいな。いや、食べるだけじゃなくて釣りもしたい。

これで4時間ほどのクルーズ終了。通常は短くても一日ツアーなので、特別に半日で頼み込んで60USD。とにかく不思議な合流地点をこの目で見られてよかった。ここから宿を経由して空港へ行き、ボアビスタ行きの飛行機に乗り込む。24時間にも満たない滞在だったけれど、マナウスは想像していた以上に魅力的な場所だった。

ボアビスタには定刻14時30分に到着。空港からタクシーで国境の街パカライマ行きの乗り合いタクシー乗り場まで行くと、こんな感じの乗り合いタクシーが待っていて人が集まり次第出発する。この時はなかなか最後の一人が集まらず15時ちょうどに出発。ここから2日前に来た道を再びベネズエラ国境に向けて走る。

僕が日本に帰る便は明日の夜にカラカスを出る。ベネズエラの国境の町サンタエレーナからの定期航空便がないことを考えると、今夜サンタエレーナを出発する夜行バスに必ず乗らなくてはならない。ということは絶対に今日中に国境を越えなければならない。たしか国境は17時には閉まるはず。ボアビスタがGMT-4:00でベネズエラがGMT-4:30だから、国境が閉まるまであと2時間半。われながらギリギリだ。

僕のお願いの効果もあって、ドライバーは常時120km/hで飛ばしていく。が、この日は乗客がみな国境まで行くのではなくて途中の街で降りることが多く、そのたびに止まって降ろし新しい乗客を見つけて止まる。何人目かの同乗者はフェルト帽がよく似合うインディヘナのおじちゃんだった。

ブラジル時間の17:15に国境に到着。無事にブラジル側のイミグレーションを通過してドキドキしながらベネズエラのイミグレーションに向かうと、まだ17時前なのにドアには鍵がかけられていて、係員はそっけなく「もう閉まったよ、明日来な」と一言。えー閉まっちゃったの!日本に帰れないよ!と、あーだ、こーだ係員に何とかならないかお願いしていると、建物からちょっとえらそうなおじちゃんが出てきた。おじちゃんにお願いすること5分、「理由はわかった。そんなに入国したいなら気持ちを見せてくれ、そうでなきゃ押さない」というので10USDあげたら喜んで押してくれた。安いものだ。

最大の難関を越え、無事にベネズエラ再入国。サンタエレーナからプエルトオルダスへの夜行バスにもすんなりと乗れ、一路カラカスへ戻る。明日は南米最終日だ。

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Written by shunsuke

2011年6月20日 @ 12:24 AM

カテゴリー: 2011/05 Venezuela

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