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DAY9: 車窓から見たベネズエラの大地

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サンタエレーナ・デ・ウアイレンを19時に出たバスは一晩かけて北上し朝7時にシウダー・ボリバルに到着した。フライトは翌日未明の0:50発なので、まだまだ時間がある。カラカスのような危ない街で時間をつぶすのもリスクが大きいので、ここはゆっくりベネズエラの土地をバスから眺めながらカラカスへ向かうことにした。昨夜から何も食べていなかったので、まずはコーヒーとオレオで朝ごはん。

ベネズエラのバスは寒い。他の熱帯諸国同様、エアコンをこれでもかとガンガンにきかせるので、外に出たとたんレンズが曇ってしまっている。ちなみに地元の乗客もバスの中の寒さは熟知しており、みな毛布を持参して乗り込んでくる。

ターミナルでシウダー・ボリバルからカラカスまでのバスを聞いてみると、あまり直通バスは出ていないようだ。そこでまずはシウダー・ボリバルとカラカスの中間にある海沿いの街、プエルト・ラ・クルス(Puerto la cruz)へ向かうことにした。

ベネズエラを陸路で移動している間に気がついたこと。他の中南米諸国と比べて街と街の間に人間の生活の営みが感じられる風景が極端に少ないことに気がつく。だいたい広大な農園が広がっていたりするものだけど、ベネズエラで目にするのはほとんどがブッシュだった。ロンリープラネットによると、石油産業に極端に偏った産業政策の結果、ベネズエラでは人口の90%が都市部に集中してしまい、農産物も輸入に頼っているそうだ。雨と気温にこれだけ恵まれているのに、この土地の使い方はもったいない。

2時間半ほどで、プエルト・ラ・クルスに到着。海が近いせいか、これまでのベネズエラの都市とはひと味違って、明るい陽気な雰囲気の街だ。ターミナル付近で荷物を持ちながら歩いていると、ジューススタンドのおねーちゃんが話しかけてきた。「あら、日本人なの?中国人はよくビジネスで来ているけど、日本人なんて話したの初めてだわ」とのこと。

おねーちゃんが3VEF(0.4USD)でつくってくれたパパイヤシェークを飲みながら日本と中国の違いを説明する。僕らがコロンビアとベネズエラの違いがわからないように、彼女に日本と中国の違いを説明するのは難しい。次第にどうでもよくなってきた。

プエルト・ラ・クルスからカラカスまでは頻繁に乗り合いタクシーが出ているようだ。値段を聞いてみると、一人150VEF(18USD)。まあ、こんなもんだろう。ブラジルから来るとすべてが安く感じるなあ。声を掛けてきたドライバーについていくと、タクシーの駐車場にはクラシックカーばかりがずらりと並んでいた。えっ?これで行くの?大丈夫かな・・・

僕の心配をよそに60年代ものらしきシボレーは快調に飛ばし、3時間でカラカスに到着。南米でも指折りの大都会だけあって狭い盆地にビルが立ち並んでいる。

乗りあいタクシーのドライバーに空港に行く旨を告げて、タクシーが集まるParque los carabobo付近で降ろしてもらう。時間は午後3時半。かなり余裕があるので、この後のプランについてタクシードライバーたちに相談してみる。街の北にあるロープウェー(Teleferico)に登って、そこから直接空港に向かおうとしてみるが、なんとこの日は月曜日でロープウェーが休みだということが発覚。

そんな話をしている間にも近くに明らかにドラッグ中毒のトロンとした目の男がこちらをジロジロ眺めている。「もうすぐ暗くなるし、あんた悪いこと言わないからやめておいたほうがいいよ。ここはカラカスだよ」と、おばちゃんの説得力のある言葉に従い、このまま大人しくカラカスの空港に向かうことにした。でも、カラカスで何もしないのはもったいないので、ドライバーにカラカスで一番うまいとのハンバーガースタンドに連れて行ってもらうことにした。向かった先はParque Caraboboの駅前。東京で言えばオフィス街の近くにある日比谷公園みたいなところ。

18VEF(2.5USD)でチーズバーガーを注文、バンズとパテを鉄板でじっくり焼いて5分後にはおいしそうな特大のハンバーガーができた。遠近法でドライバーの顔より大きくなってしまっているけど、顔と同じくらいあるんじゃないかという大きさ。そしてジューシーな肉とベーコン、卵をパンがしっかり受け止めている。まるでハンバーガーのフルオーケストラ、カラカスいちも伊達ではない。これはマクドナルドとか行けなくなるな。

おなかが満たされたあとは一路空港へ。すり鉢状になっているカラカスの街は、盆地の一番低い場所に目抜き通りが走り、オフィスが立ち並ぶ。そして周囲の山のほうを見渡すと、一見してそれとわかる低所得者層の住宅が斜面にへばりつくようにびっしり建ち並んでいる。

中にはこんなカラフルな色の建物も。

標高1000mほどのカラカスの市街地から海沿いにある空港へはひたすら坂道を下っていく。夕暮れ時で、ちょうど夕日に向けて下っていくような道なのだけど、古いオートマ車な上エンジンブレーキをまったく使わないので怖い。

フライトの6時間前に到着。まだチェックインもできないのでバーでゆっくりしていると、椅子から立ち上がろうと右足に体重をかけた瞬間、ふと右足の親指に違和感を感じた。ごりごりする感じ。触ってみると右足親指の腹のところがなにやら硬くなっていて、中にちょうどBB弾くらいの直径4mmくらいのものが何か入っている。一回気になりだすと止まらない性質なので、針を焼いて消毒し足の皮を削ると、ポロンと何か卵のようなものが飛び出てきた。

日本に帰国後調べてみたら、寄生虫の一種スナノミの卵だった。

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Written by shunsuke

2011年8月22日 @ 12:56 AM

カテゴリー: 2011/05 Venezuela

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