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DAY5: ドラクエの世界に迷い込んだ

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昨日は一日中車で移動していたので、今日は8時頃に起きて泊まっているB&Bミルザ・ボシで、宿自慢の焼きたてのクロワッサンに自家製のアンズジャムをつけて温かい紅茶とともにいただく。ついでにおとといメロンマーケットで買ったメロンも切って、同宿だったスペイン人一行とシェアする。やっぱりメロンは格別の味だ。普段ゆっくり朝食をとることが少ないだけにこうした時間は格別だなあ。部屋もきれいだし、これで15ドルは安い。

今日は一日ヒヴァをゆっくり観光する。とは言ってもこのヒヴァの歴史地区、城壁に囲まれたイチャン・カラは500m四方くらいの小さな場所。そこに神学校メドレセやモスクとミナレット、そしてかつて藩王エミールが暮らした場所がぎゅっと詰め込まれている。そして、その城壁の中に今でも人々が暮らしているのだ。

まずは、ヒヴァの名所すべてが周れる共通チケットを購入し(15,000スム)、かつてエミールが暮らしていた場所(名前忘れた)に行き、高台から街を眺める。まるで蚊を殺すかのように人を殺すことをためらわず残虐と恐れられていたヒヴァのエミール、歴代の王たちもここからこうやって街を眺めていたんだろうな。うーん、いい眺めだ。

同じ場所から城壁を眺めてみる。遠くから見るとまっすぐに見えた、城壁も敵の侵入を防ぐためかくねくねとした形でつくられていた。これだけのものを土をこねてつくったんだよな、こうして見るとまるで生き物のように見えてくる。

次に訪れたのはスザニセンターとの名前の織物工場。伝統産業の継承と女性の社会活動を後押しすることを目的として、政府が運営している織物の訓練所のようなところ。ぱっと見るとただの単純作業で簡単なように思えるけれど、聞くと4m四方ほどの絹の絨毯を織り上げるのに、1人の女性が一日10時間織って4ヶ月もかかるとのこと。単純作業もそれが積み重なれば芸術作品になる。冬はマイナス20℃にもなるこの地方では、昔から女性は冬に家出織物をしていたんだって。

次に訪れたのは同じ一角にあったモスク。ここには井戸があって、その水を飲むと女性は美しく男性はたくましくなるそうだ。試しに飲んでみるとかなりしょっぱかった。たくましくなるどころかおなか壊してげっそりしそうなので一口で止めておく。おなか壊したら元も子もないもんね。ここも茶色の土で固められた表面に真っ青なブルーの模様と空がよく映えていた。

僕が訪れた8月はウズベキスタンではまだ夏真っ盛り。この日の気温は38℃。湿度が10%程度と低いので汗はそれほどかかないのだけど、日差しを浴びているだけでどっと疲れが出る。それでも僕らが訪れた一週間前にはヒヴァで48℃を記録したようで、まだマシだったそうだ。48℃って、想像もつかないな。

そんな暑いときは休み休み動くに限る。ということで12時前に城壁の外のバザールに行き、B級グルメでおなかを満たすことにした。まず最初に見つけたのはサモサ。羊肉とたまねぎを小麦の生地に包んで焼いたもの。油をたくさんつかっているので揚げたようなさくさくした生地がミートパイのようだ。1個800スム(25円)。中の具もジューシーでおいしかった。

しばらく歩くと、よだれが出てくるような匂いが漂ってきた。人だかりができていた匂いの元に近づいてみると、あったのは羊肉のシシカバブ。炭火で焼いた串にたまねぎを添えて、パンと一緒に食べる。やわらかくて味のある羊肉とたまねぎ、そしてバゲットの組み合わせが最高だ。昔内モンゴルや陝西省で食べていた羊肉と比べると、まったくと言っていいほど臭みがなくておいしい。きっと食べているものがちがうんだろうな。

「どうだ、うまいだろ?」としたり顔の店のおやじ。どこの国に行っても地元の人が通う市場で、にぎわっているお店に外れはないね。

食後は少し宿で休み、午後は同行者Mのリクエストで城外を歩いてみる。ここヒヴァも他のオアシス都市同様、川から水を引いていて街中に水路が張り巡らされている。そんな水路は子どもたちの絶好の遊び場のようだ。気持ちよさそう!と思って水を触ってみると思ったより冷たい。それもそのはず、アムダリヤ川の水源はパミール山脈の雪解け水なんだった。

城外を歩いた目的は観覧車に乗ること。かなりボロいのと、高いところが苦手なので僕は恐る恐る乗ってみたけど、予想通り怖かった。それでも観覧車から一望したイチャン・カラは100年前から変わらない姿で、とてもフォトジェニックだった。「ここってリアル・ドラクエの世界だよね」ヒヴァのことをそう評した友人がいたけれど、まさにそんな感じ。違うのはドラゴンクエストで出てくる教会がここではモスクになっていることくらいかも。

城内に戻ると、午前中とうって変わって人の気配が少ない。みんな午後はグダーっとしているんだろうな。人気のないリアルドラクエの世界を歩いていると、200年くらい前にタイムスリップした感覚になる。ラクダの隊商とか現れても驚かないよ。

夕方、仲良くなったみやげ物屋のおじちゃんから地元の伝統舞踊のショーが5ドルで見られるよ、と聞き行ってみる。家族でやっているような劇団で、ロシア風のダンス。ひとつひとつの踊りに物語があって、観客を楽しませることを考えていた。これは5ドルは安い。

最後にショーのことを教えてくれたおじちゃん。僕はどこに行ってもこの手の陽気なおっちゃんに好かれることが多い。類は友を呼ぶというやつか。

明日は一日がかりでヒヴァから次の目的地ブハラへ移動です。

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Written by shunsuke

2011年9月17日 @ 5:10 PM

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