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三浦しをん 「神去なあなあ日常」

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三浦しをん「神去なあなあ日常」を読んだ。元々2年くらい前に会社の友人から送ってもらったのに読むのを忘れていて、片付け中にたまたま手に取った。Hちゃん、せっかくもらったのにほうっておいてごめんよ。

物語は、18歳の少年が高校卒業後に三重の林業の現場に放り込まれる話。狭く濃密な社会でヤマと生きてきた神去村の人たちに戸惑いながらも、自然を相手にする厳しさと素朴さに触れ、次第に仕事の面白さに目覚めていく主人公。

自然と向き合って仕事をしている人たちにしてみればあまりうれしくない表現なのかもしれないけれど、仕事のひとつひとつや祭りの描写に、そこに生きる人のたくましさと優しさが伝わってきて微笑ましかった。結局、雪が降ったり台風来たらどうしようもない、なるように任せるしかないんだよね。これが自然に向き合っている人たちの優しさであり、強さであるんだと思う。この本の中のセリフを借りれば「なあなあ」なんだ。林業に関わる者の端くれとして書いてくれた作者に感謝します。

ところで、この本に書かれているように日本の林業は厳しい。北海道を除けば林業用地はどこも急峻な山地で、雪も降るし台風も来る。だけど、世界に目を向けると新興国では木材の爆発的な需要が生まれて、自国だけではまかないきれず希少価値となっている。インドはマレーシアやインドネシアから熱帯の原木を日本の1.3倍くらいの値段をつけて買い付け、中国では工場着100ドルで合板材が売られている。

一方、戦後65年を経て日本では35~40年前に一斉に植えられた木が成熟しつつあり、いびつな構造ながらも森林資源大国となった。だけど、どこに何を売るのがよいのかマーケティングが何もできていない。今ある資源からどんな製品をつくることができて、それをどこの場所に売ることができるのか。逆に言えば、世界のマーケットでは今後何の需要が伸びて、今日本にある資源でその需要を満たすどんな商品をつくることができるのか。それを考える時期に来た。そう、今が日本の林業にとって大チャンスなんだ。

神去なあなあ日常
神去なあなあ日常

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三浦 しをん
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Written by shunsuke

2011年10月5日 @ 8:39 AM

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