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劇団四季「エビータ」千秋楽@自由劇場

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先週末に劇団四季のミュージカル「エビータ」の千秋楽公演を見にいった。2009年6月に異国の丘を見にいって以来、久しぶりのミュージカル。正月にアルゼンチンに住む友人とトレッキングに行き、アルゼンチンにも女性大統領が登場して、どこか頭の片隅にアルゼンチンのことがあった通勤の帰り道に、電車の広告で流れていて即決だった。

マドンナ主演で映画にもなっているので物語はよく知られている。アルゼンチンの片田舎で私生児として生まれ、ブエノスアイレスに出ていき女優、歌手、最後は大統領夫人にまで成り上がるエバ・ペロンの生涯を描いたミュージカル。映画が1996年公開だからもう16年も前になるんだ。今回、映画の中で大統領夫人となったエバが宮殿のバルコニーで歌う”Don’t cry for me Argentina”を聞いてみたけど、16年前に聞いた以上に心に響いてきた。歌詞、彼女の抑揚、見ている者をひきつけさせる歌だ。

 

肝心のミュージカルはというと、進行役のチェ・ゲバラ役の芝清道さんの演技と歌声、そして前編の最後にペロン政権が誕生する際、労働者が立ち上がる場面での”New Argentina”の歌声が圧倒的だった。まさにこれぞライブ!という迫力。一週間経った今でも耳に焼きついている。ただその分、エビータ役の方が15歳から演じるには少し厳しかったけど、帰って調べてみたらもう50過ぎてらっしゃるのね。そりゃ15歳の小娘を演じるのは厳しいわ。

あとこの”Don’t cry for me Argentina”だけは英語の歌詞かスペイン語で聞きたかった。日本で日本の劇団がやすミュージカルなのだから仕方ないのだけど、映画で何回も聞いた後に聞くとちょっとイマイチに感じてしまう。機会があったら英語でのエビータもいつか見てみたい。

「彼女は命を燃やして、人生を駆け抜けた」そんなサブタイトルが付けられているように、彼女は厳しい階級社会のアルゼンチンで恵まれた環境で育ったわけでないのにもかかわらず、わずか33年間で大統領夫人にまで登り詰めた。そして、慈善事業に注力したことから死後半世紀以上が過ぎたいまでもサンタ・エビータと慕われている。なにせセックス・シンボルであったマドンナがエバを演じた時には「マドンナ、帰れ!」とアルゼンチンで顰蹙を買ったくらいだ。今33歳の僕は、くしくも今エバがこの世を去った年と同じだけ生きてきたことになる。それだけの激動の33年間、彼女の生きた時間はきっとものすごいスピードで流れていったんだろう。

アルゼンチンは第二次大戦中に世界一の外貨保有国でありながらも、ペロン政権での工業化の失敗と、バラマキによる福祉政策により1950年以降経済が停滞していった。エバの亭主ペロンの失脚後は、1980年代までクーデターと軍事独裁による混迷が続いていく。クレオパトラの鼻が1cm低かったら歴史は変わっていたと言うけれど、エバがもう少し長生きしていたらアルゼンチンの現代史は違ったものになっていたのだろうか。

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Written by shunsuke

2012年3月3日 @ 7:28 PM

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