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DAY3: モスクの国から教会の国へ

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バクーからの乗った夜行列車は快適な二等車両。コンパートメントは僕しか客がいなくて独り占めだった。夜の車内は結構気温が下がったけど、毛布も配ってくれてぐっすり眠れた。旧ソ連圏で夜行列車に乗ったのは初めてだったけど、どこでも似たような感じみたい。これもソ連時代の正の遺産だね。

朝6時過ぎに目が覚めたら、外はこんなのどかな風景。しばらくするとアゼルバイジャンとグルジアの国境に到着したようで、パスポートを回収しにコンパートメントに車掌さんがやってきた。ここは降りてイミグレを通過するのではなくてパスポートを回収してスタンプを押すようだ。

ソ連崩壊以降20年間、ナゴルノカラバフ紛争を挟み緊張状態にあるアゼルバイジャンとアルメニアだけど、お互いの間に位置するグルジアとはそれぞれ良好の関係を保っている(一方でグルジアはロシアと南オセチアやアブハジア問題で緊張状態にある)。こうして列車で何の不自由なく国境を行き来できるのもアゼルバイジャンとグルジアの関係が良好だからだね。

列車はグルジアに入ってからもゆっくりと走り、朝10時前にトビリシに到着。泊まろうとしていた旧市街の宿、Skada Veliに向けて歩いていると、石造りの教会が目に入ってきた。アゼルバイジャンと比べて話されている言葉の音や食べ物はほとんど変わりない。だけどアゼルバイジャン語とグルジア語ではまったく文字が違ったり、少しアゼルバイジャンの人のほうが顔が濃かったり、そして何よりアゼルバイジャンからグルジアに来るということは、モスクの国から教会の国へ来たことになるんだ。

しばらく旧市街の中を迷い目的地、Skada Veliに到着。何も看板がないものだから迷ったぜ。あいにく宿は満室だったものの、別の家族が住んでいる1階の家の空き部屋を紹介してくれて、キッチン付の快適な部屋に20US$で泊まることになった。旧市街の奥まった静かな場所にあって、こぎれいに整備されたベランダスペースがあって、宿のオーナーがとことん親切。これは居心地がいい。

宿に荷物を置いて、旧市街を歩いてみる。トビリシの旧市街はバクーの旧市街と違ってほとんど修復の手が入らず、建物が古いまま残されていて地元の人たちの暮らしが息づいている。

少し風邪気味だったこともあり、とてもよいとの噂を聞いていたトビリシの温泉に入って温まることにした。旧市街の南にハマムがあり、そこには天然の温泉が引かれているとのこと。温泉好きには期待が高まる。宿からハマムまでの道の途中にはいたるところにレンガ造りの教会が建っていた。そういえば、実はキリスト教国家ってあまり行ったことない。イスラエルとイタリアくらいかも。

火山もあるグルジアでは温泉も多く、ここトビリシのハマムも源泉掛け流し!硫黄のにおいが強烈で水温も僕の好きなちょい熱めの気持ちいいお湯だった。イスラム圏では日本の銭湯みたく共同浴場になっていることが多いけど、ここは個室でゆっくり温泉を満喫できた。

このハマムがあるあたりは新しく開発されている地域のようで、昔からの建物と新しいカフェやホテルが隣り合わせで共存していた。そんな雑多な場所にぽつんとモスクのような建物が建っていたのが印象的だった。グルジアはグルジア正教の国だけど、アルメニアとちがってアゼルバイジャン人のようにムスリムもそれなりに共存している。

「ナリカラには登ったかい?」とハマムを出たら先ほど道を聞いたタクシードライバーが声を掛けてきた。ナリカラとはトビリシの旧市街の裏手に残る要塞、そこから見える夜景が最高にきれいらしい。

20度くらいはあるんじゃないかと思う急な坂道を10分ほど登ると、要塞の真下にたどりついた。ドライバーのおっちゃんの言葉とおり、トビリシの街、教会が一望できる。特別何かをライトアップしているわけでなく、自然でほどよい夜景だ。普段中国の人工的なライトアップを見慣れているので、このくらいの慎ましやかな夜景を見るときれいだなと感じる。

夜、宿のミスタービーン似のオーナーに翌日から二泊三日でメスティア、ウシュグリまで行きたいことを伝えると、オーナーの友人でもあるメスティアで宿をやっているNinoに電話してくれ、翌日のバスの手配からホテルの手配までしてくれ、翌朝一番5時30分のバスに乗りメスティアに向かうことになった。(名前忘れちゃったけど)オーナー、ほんとありがとう!

東京からモスクワに向かう機内で見た、雪山をバックに塔が立ち並ぶあの村に向かっていよいよ出発するんだ。この月明かりに照らされたトビリシの町もきれいだけど、深い山に抱かれた村もきれいなんだろうな。

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Written by shunsuke

2012年8月2日 @ 4:57 AM

カテゴリー: 2012/05 Caucasus

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