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Archive for 9月 2012

DAY7: 山と教会の国、アルメニア

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昨夜遅かったこともあり、この日の朝はゆっくりと8時くらいに起きる。今朝もトビリシはいい天気だ。

ミスタービーンそっくりな宿のオーナーから教えてもらった、アルメニア行きのバスが出るオルタチャラバスターミナルへと向かう途中、グルジアワインを買いに近くのワインショップに寄る。旧市街のJerusalem Square付近には観光客向けの店が並んでいて、グルジア各地でつくられたワインを試飲させてもらいながら選ぶことができる。何軒か並んでいたうちの一軒、Vinothecaに入り、軽いフルーティなものからフルボディのしっかりしたものまで、6種類くらい試飲させてもらって計4本おみやげに購入。バックパックに入れて持って帰ることを伝えると、割れないようにと二重に梱包をしてくれた。スタッフも英語が堪能な上、ノリもよくていい買い物ができた。ありがとう!

4本のワインをバックパックに詰め込み、改めてオルタチャラバスターミナルに向かう。旧市街からタクシーで10分ほどで到着。ここは周辺各地への長距離バスも発着するターミナルのようで、イスタンブール行きなんてバスもあった。イスタンブールって文字を見るとヨーロッパの一部ってことを実感する。

イスタンブール行きに惹かれつつも、帰りの飛行機が待つアルメニアの首都イェレバン行きのマルシュルートカを見つけて乗り込む。一人30ラリ(17ドル)くらいだった。乗り込んだところでちょうど定員になり、イエレバンに向けて出発!1時間ほどで国境に着き、ここで乗客は歩いてイミグレを抜ける。ここでアルメニアのビザが必要なツーリストはアライバルビザを申請する。乗客がみんな必要のない人たちばかりだったのでちょっと心配だったけど、運転手さんはちゃんと待っててくれた。

ここから首都イエレバンまでは4時間ほど。一気に行ってしまいたいところだけど、国境から1時間ほど走ったアラヴェルディ(Alaverdi)で途中下車。この周辺に集まる修道院、中でもサナヒン修道院とハグパット修道院が見所になっていて、トビリシから一緒になったツーリストとタクシーをチャーターしてまわることにした。グルジアからアルメニアに入ったとたん廃墟の工場や古いアパートが目立つようになってきた。グルジアとアルメニアの経済格差の差が如実に現れている。

このあたりは公共交通機関がほとんどないので、修道院をめぐるにはタクシーをチャーターするしかない。だからきっとアラヴェルディにはそんな観光客を目当てにしたタクシーがたくさんいるのだろうなと思いつつマルシュルートカを降りるとやはりいた。二つの修道院をめぐるのに1台5000ドラム(約1,000円)で交渉成立。乗り込むとバックミラーにもちゃんとアルメニアンクロスがぶら下がっていた。

まずはサナヒン修道院に向かう。このあたりは川が100mくらいの谷をつくっていて、谷の底にアラヴェルディの街があり、谷を見下ろす丘に修道院を囲むように街がつくられている。アラヴェルディからサナヒンに向かうには渓谷の坂を登っていく。そして登りきった断崖の上に修道院はあった。

10世紀に建てられ、モンゴルやイスラム系の襲来を乗り越え、ほとんどが当時の姿のまま残っているという。修道院の建物の床がそのまま墓になっていて、床が墓標になっていた。中に眠っている人には申し訳ないがその上を歩く。

修道院の中ではろうそくが1本300ドラム(約60円)で売られていて、火を灯し燭台に祈りがささげられていた。ろうそくの光にアルメニア正教独特の十字架。

礼拝堂の中で祈りをささげているらしき少女の姿がとても印象的だった。数百年前から変わらないひっそりとした建物の中でろうそくに祈りをこめる姿を見ていると、こちらも厳かな気持ちになってくる。

次はハフパット(Haghpat)修道院、こちらはサナヒンの対岸にあり、同じく断崖を登った台地の上、ハフパット村の中にある。サナヒンがしっとりと思い雰囲気だったのに対し、こちらは少し開放的な雰囲気な建物、緑に覆われていてラピュタに出てきそうな雰囲気だ。

40cm四方ほどの石を積み重ねて築き上げられた教会。壁を見ると石のひとつひとつに十字架が彫られていて、番号がつけられていた。これって何の番号なんだろう?

屋根の上にもクロスが掲げられていた。ここアルメニア正教で使われている十字架はアルメニアンクロスと呼ばれていて、各諸派あるキリスト教の中でもアルメニア正教しか使われていないとか。グルジア正教のクロスも似たようなものだったけど。

さて、二つの僧院を見終わり、アラヴェルディの街から今日宿泊予定のエレバンに行こうとするが、定期バスも乗り合いタクシーのマルシュートカもない。タクシーと交渉するとエレヴァンまで1台10,000ドラム(約2,000円)で行ってくれることになり、迷わずタクシーをチャーターすることにした。

アラヴェルディからエレヴァンまではおよそ200km、4時間弱の行程だ。車は標高2,500mくらいの峠を越えるため、ぐんぐん高度を上げていく。灰色の厚い雲が次第に真っ黒になり、大粒の雨も落ちてきた。

1日しかいなかったアゼルバイジャンは別として、グルジアと比較してここアルメニアには全然木が生えていない。もちろん標高が高かったりと樹木の生育に向かない気候なのかもしれないけど、ここまで生えていないのにはびっくりした。草地や畑と化した大地には寝食谷が広がっているところもあった。紀元前から人が住む古い土地の上、農業国で、牧畜も盛んだから仕方ない。たいていどこの場所でも家畜の数と樹木の数は反比例するものだ。森林は畑に変わり、樹木の幼木は家畜に食べられてしまうんだろうな。

200km強の道のりを3時間ちょっとで駆け抜けて、暗くなる前に無事にエレヴァン到着。エレヴァンはこれまで通ってきたアルメニアと異なり、近代的な建物が並びファッショナブルなきれいな人たちが通りを歩く大都会だった。よれよれのユニクロ服に身を包んだ僕はちょっと肩身が狭い。明日はアルメニア正教の総本山、エチミアヂンへ行きゴリスへ向かいます。

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Written by shunsuke

2012年9月17日 at 10:21 PM

カテゴリー: 2012/05 Caucasus

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