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DAY8: 谷の町ゴリス

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アルメニアでの二日目、今日は朝から4時間12,000ドラム(30US$)でタクシーをチャーターし、エレヴァンの近くにある教会群を訪れる。エレヴァンは世界最古といわれる街、そしてアルメニアは西暦301年に世界で初めてキリスト教を国教とした国。そんなこともあり、ここエレヴァン近郊にはアルメニア正教の総本山エチミアジンをはじめとして独特な教会が点在しているのだ。まず訪れたのはフリプシメ教会。教会だけでなく普通の建物も同じなのだけど、アルメニアの建築の多くが灰色から茶色、赤茶まで色の異なるレンガを組み合わせて建物が立てられていて、とても独特な外観になっている。

まだ朝の早い時間だったのだけど、中に入ると礼拝の真っ最中だった。司祭らしき人は黒のマントを羽織り、アルメニア語で祈りの言葉を唱えていた。まるで中世にタイムスリップしたかのような不思議な雰囲気の空間。

次にやってきたのはアルメニア正教会の総本山、エチミアジン。総本山だけあって、エレヴァンの市街地からそう遠くない場所に広い敷地を有しており、新学校や図書館、博物館なども同じ敷地内に入っている。レンガの色使いはどれも同じだと思っていたけれど、さすがにここの教会に使われているものは古く年季が入っていた。

世界最古のキリスト教国家の総本山だけあって、エチミアジンには旧約聖書やイエス・キリストにちなんだものが保存されている。教会の入り口の向かいにある場所でチケットを1,500ドラムで購入し教会の中で待つと、建物の奥にある博物館に入ることができる。ここにある目玉がロンギヌスの槍。これはイエス・キリストが十字架にはりつけにされた際、イエスの死を確認するためわき腹を刺したと言われているもの。槍の柄の部分も含めて保管されているのかと思いきや、先端部分だけだった。

この博物館には他にもノアの箱舟のかけらや、旧アルメニア帝国時代のものや中世の司祭がまとっていたマントなどが保管されていて、見ごたえがあった。ノアの箱舟の話、本当かどうかはさておき、ここにあったら本物なんじゃないかと思えてくる、そんな空間。たいていこういう博物館は撮影禁止なのだけど、「好きなだけ写真撮って宣伝してね」と博物館のお姉さん。こういうのたまにはうれしいね。

エチミアジンでアルメニア正教の奥深さに触れた後はズヴァルトノツの教会堂の遺跡へ向かう。ここもフリプシメやエチミアジンと同時代、古代アルメニアが最盛を極めた7世紀に建てられた教会。当初は高さが45mの塔のような建物で、「天使の聖堂」とも呼ばれた他に類のない教会だったが、930年の地震で倒壊して今では円柱のみが残っている。

三箇所の観光を終えた後はエレヴァンに戻り、南部の街ゴリス(Golis)へと向かう。タクシーに南部行きのバスが出るターミナルまで送ってもらうも、ゴリス行きバスは朝の一便のみでマルシュートカを1台7,000ドラム(18US$)でチャーターしなきゃ行けないらしい。ちょっと迷うも隣にゴリスのちょっと手前の街、シシアン(Sisian)行きのバスがあったので、それに乗り込む。シシアンからゴリスまでは40キロくらいなので何とかなるだろう。乗り込んだバスは10分ほどで出発し、すぐエレヴァンの郊外に出た。郊外に出ると昨日も遭遇した羊の大群が道をふさいでいた。

バスは2時間ほど走った後ドライブインのようなコーヒースタンドのような場所で休憩。そこのコーヒースタンドの看板娘がこれぞアルメニア美人!まだアルメニアに丸一日しかいないのに「これぞ!」も何もないけど、とにかく吸い込まれるようなきれいな人だった。

昨日も雪をかぶった山を見ながら峠を越えたけど、今日も雪山に囲まれた高原地帯を進み2,700mくらいの峠を越える。街もほとんどなく、ただひたすら山と草原が広がっていた。4時間ほど走り、バスの終点シシアンに到着。ここでタクシーを捕まえ、3,000ドラム(8US$くらい)でゴリスに行ってもらう。この辺までくると、あともう少し南に行けばイランなんだなあ。そう地図を見ながら灌漑に浸る。雨上がりの道と新緑がきれいだ。

シシアンから30分ほど車で走るとゴリスの街が見えてきた。谷底にへばりつくように街が広がっている。

宿は旅行人で評判がよさそうだったHostel Golisに向かう。季節はずれなので他に客がいないと思っていたけど、満室で日本人のツーリストと相部屋に。4部屋しかない小さなゲストハウスだけど共用のテラスが気持ちよくてリラックスできる場所だった。宿の雰囲気ひとつで街の印象が変わる、なんて現金なんだ。ま、そんなものか。

夜は街に一軒だけあるというそれなりのレストランで食事。羊の野菜煮込みを注文。アゼルバイジャン、グルジアと期待を超える料理が多かったけど、ここの料理もじゃがいもが甘くておいしく絶品だった。気候が厳しいと野菜はおいしさが増すね。

レストランから宿の帰り際、水を買おうと商店に寄ると「キタイ?」といつもの中国人攻撃。ヤポンヤポンと答えると、おばあちゃん初めて日本人に会ったようで大喜び。僕らがアルメニア人とグルジア人とアゼルバイジャン人の区別がつかないのだから、彼らからしてみたら日本人も韓国人も中国人も同じなんだろうね。でも、こうして日本人と会って喜んでくれるというのは単純だけどうれしいもの。

明日の朝は早起きして崖の上に建つ、タテヴの教会へ行ってきます。アルメニアのハイライト!

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Written by shunsuke

2012年10月10日 @ 6:32 AM

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