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Archive for 12月 2008

中国の空はなんで青くないんだろう

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南寧にいる間ずっと晴れていたのに、ぼんやりともやがかかったような空だった。ホテルから見た朝の景色もこんな感じ。雲もなく晴れているのだけど、すっきりしない。
 
 
街の中だからなのかと思っていたのだけれど、南寧から200km以上離れた農村へ行ってもこんな感じでもやもやはとれない。
 
 
この日も快晴で雲はまったくなかった。それでも写真でわかるようにぼんやりとした空になる。南寧から広州への飛行機の中から空を見たら、その正体がはっきりとした。南寧離陸直後の写真がこちら。
 
 
まるで写真を加工したかのようにぼんやりとしたものが大地を覆っている。で、ちょっと恐ろしいのが飛行機が一番高い高度に達したときの写真。
 
 
晴れているのに地面が見えない。まるで雲海。これまで多少中国の大気汚染の話は気にはしていたけれど、あくまで大都市の町の中だけの話だと思っていた。しかし、南寧から広州までおよそ600kmの間、山の上から町の中までずっとこのスモッグのような白いものが大地の上を覆っているのだ。
 
600kmっていったら東京から神戸の先くらいまでがすっぽりスモッグで覆われてしまっていることになる。そして、この様子を見る限り、標高の低いところはすべてスモッグで覆われてしまっていてもおかしくない。ちなみにこれが日本の上空。違う日だから参考にはならないかもしれないけど、このくらい地表が見渡せる。
 
 
僕は汚染は門外漢なので断言はできないけれど、今が乾季で雨が少ないことを考慮してもこれが化学物質由来のスモッグだとしたら事態は尋常ならざるものなんじゃないかな。もちろん中国だけの話じゃないけれど、街を電飾で飾る前にエネルギーを注ぐべき場所があるような気がする。

Written by shunsuke

2008年12月22日 at 2:12 午前

カテゴリー: 南寧での生活

南寧のみどころ

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せっかくの南寧、見どころをローカルスタッフに聞いたところ、中山路の夜市は見逃せないとのこと。聞くところによると一晩中屋台の店が出てにぎわっているらしい。やっぱり食べ物かと思いつつ早速行ってみる。
 
ホテルから歩いて10分ほどで何やらナイターの野球場みたいな光が見えてきた。どうやらここらしい。近づいていくと、とても夜11時とは思えない明かりと人の波で通りが埋まっていた。
 
 
だいたい300mほどの通りの両側に食べ物屋を中心にありとあらゆる店が軒を連ねている。まずは屋台の定番、シャオカオ。鶏や羊の串を中心とした具を選んで、網で焼く。雲南同様にパクチーとトウガラシを加えた醤油のたれで食べることが多いみたい。そそられる匂い、これがまたうまいんだ。もちろん、犬、猫あたりもきちんとそろっている。
 
 
こちらは海鮮バーベキューのお店。北海のあたりでとれる海の幸が運ばれてきている。季節柄、カキをはじめ貝が多かった。漂ってくる香ばしいかおり、晩ごはんをたらふく食べてしまったのが惜しまれる。
 
 
果物のお店も。タイから来たドリアン。バンコクへは直線距離で1000キロちょっと。北京へは2000キロ。国は中国だけど、もう東南アジアみたいなものだ。結構歩いたけどお腹はまだ満腹で果物も入りそうもない。マンゴスチン久しぶりに食べたかったなあ。
 
 
こちらはその名の通り臭い豆腐、臭豆腐(チョウドウフ)。天下一の臭さって、売り文句なんだろうか。「加盟電話」とあるからどうやらチェーン店らしい。大胆なマーケティングだ。
 
 
中にはこんなお店も。僕の頭、特価で78元、1000円ちょっと。
 
 
それにしてもすごい熱気だ。平日火曜日の夜11時を過ぎているのに、いたるところで仕事仲間、同級生、恋人同士で騒ぎながらバクバク食べている。喧噪って言葉がきっとぴったりくるんだろうな。
 
 
この空気、10年前に初めて訪れた上海で感じたもの、そのまま変わっていない。すごいありきたりなんだけど、ここの人たちは明日はきっといい未来が待っている、頑張ればこの先いいことが待っている、この喧噪からはそんな希望が伝わってくる。そんなことを感じた南寧の夜だった。

Written by shunsuke

2008年12月19日 at 1:13 午前

カテゴリー: 南寧での生活

南寧の街のようす

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南寧の最終日、ようやく少し街を歩く時間ができた。外に出るとやたらとビルの電飾が目につく。電飾が好きなのはどこの土地でも変わらないけど、普通のマンションまで電飾で飾っている。現地スタッフに聞いたところ、12月12日に広西チワン族自治区50周年記念祝典があり、党中央指導部が南寧にも来たため自治区政府の指令で飾り付けたとのこと。
 
 
「ほら、電飾で飾るときれいでしょ」とローカルスタッフの意見。まあ、きれいの感覚がいかにも中国らしい。50周年イベントの跡は街のいたるところに残っていて、少数民族とは思えない洗練されたモデルが民族衣装を着て看板に並んでいた。
 
 
オリンピックでも問題になったけど、人も仕事も上っ面重視でその場だけ何とかなればいいって感じ、これも中国だなあ。もちろんそんなこと、そんな人ばかりではないけれど、仕事でも見かけをとりつくろったり…そういったところが気になるのもまた事実。
 
 
ちなみに南寧は大都会だった。8年前に一度来たことがあったけど、もうまるで別世界。単純計算でGDPが当時の二倍半くらいになっているわけだから、それも当然のこと。層ビルが立ち並び、街のいたるところで建設ラッシュが続いていた。
 
 
ただ、翌朝道を歩いた時工事中のビルは多いものの、作業している人の姿は見当たらず、作業の音がほとんど聞こえてこなかった。金融危機の影響で中国の銀行もキャッシュが相当厳しいからなあ。たぶん南寧に限らず中国全土、こんな感じだろう。大丈夫か?

Written by shunsuke

2008年12月17日 at 10:28 午後

カテゴリー: 南寧での生活

中国南方の農村事情

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一週間の中国出張、成田-広州とCZを乗り継いで、南寧へやってきた。南寧のホテルがネットサクサクだったので、思わず更新。
 
2004年以来、ほぼ4年ぶりに中国の南のほうに来たことになる。ここ広西はもう隣はベトナム、中国でも暖かい地域だ。夜の10時に着いてもシャツ一枚でちょうどいいくらいの気温。12月でも10度を下回ることはほとんどない。
 
二日目の今日からは車で農村を行く。南寧の周りは土地も平坦で降水量も多いため一面がサトウキビ畑になっている。時折ちらほらパッチワーク状にユーカリの植林地、サトウキビとユーカリだけしか植物がないんじゃないかと思うほど、一面同じ風景が続く。換金作物ばかりで、食べるほうは大丈夫なのかなと心配になるくらいだ。
 

昼は訪問先を交えて林場そばの食堂へ。入口の前で何かをさばいている、よく見たら犬の丸焼きだった。
 
 
犬好きの人、ごめんなさい。
 
広西、広東は何でも食べてしまうことで有名で、8年前に来た時も猫の皮をはいでいてびっくりした記憶がある。中国人の名誉のために断わっておくと、皆が皆食べるわけでなく、食文化としてあるのは南のほうだけだ。ちなみに、そばにあった鍋では犬が丸ごとゆでられていた。猫鍋ならぬ、リアルな犬鍋。こちらはかなりキツいのでさすがに写真はのせません。
 

 

 
食堂の裏には豚と鶏が飼われていて、客の残飯を食べていた。そばには養殖池もあって、鯉とおぼしき魚がこんな感じで干物にされている。食と住、そして生と死がそばにあるこの感じ、これぞ中国の農村だ。きっと数十年前の日本もこんな感じだったんだろう。
 
明日からはもっと奥地へ行ってきます。

Written by shunsuke

2008年12月14日 at 11:06 午後

エコプロダクツ2008に出展!

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一昨日から今日まで、エコプロダクツ2008に会社で出展している。去年までは模型や製品の展示をしてコンパニオンのおねーちゃんが説明してたのだけど、今年は半年ほど前から有志でリアルなものにしようと準備を進めてきた。その結果できたのが、製品展示もなくて一見ゴミだけしかない、そして男だらけのヘンテコなブース。
 
僕が一連の企画に参加したのは途中から、しかも通常の仕事の片手間にだったけど、6月頃からひとつひとつ進めてきてようやくひとつの形としてメッセージを発信することができたのはうれしい。
 
一昨日、帰り間際に某鉄メーカーの方から「展示、すごかったね。同じメーカーとして誇りに思うよ」との言葉をもらった時にはうれしさがこみあげてきた。こういう時メーカーっていいね。やっていることがわかりやすい。
 
今日最終日、残念ながら今日から中国なので僕は会場にいませんが、17時までビックサイトでやっているので時間がある人はぜひ来てみてください。

Written by shunsuke

2008年12月13日 at 4:50 午前

バンコク経由インド行き

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タイの反政府派による空港占拠が一段落したようだ。今度の年末の旅行がバンコク経由だったのでハラハラしながら見守っていた。まだ混乱があるみたいだけど、出発する頃には落ち着いているだろう。
 
フライトを決めたとたん、行く予定先で事件が起こるほどいやなことはない。ムンバイのテロ、バンコクの空港占拠。去年パキスタンに行った時は、出発の数日前に経由地だったイスラマバードでモスクで立てこもりテロ事件があった。ちなみに、この夏のウズベキスタンの時には何も起きなかったけど、自分の身に事件が起きた。
 
なんか、こういうの昔あったよね。マーフィーの法則だっけか。どうせ起こるならいいこと起こってほしい。
 
年末のフライトはバンコク経由、ダッカ行き。実はバングラデシュで12月18日に2年ぶりに総選挙があるとのこと。前回の選挙時には暴動まで起きたらしい。怪しい雰囲気ぷんぷんなんですけど。
 
外務省渡航情報:「渡航の是非を検討してください」

Written by shunsuke

2008年12月5日 at 1:24 午前

カテゴリー: 2008/12 Bangladesh & India