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Archive for 11月 2010

DAY2: 愛嬌たっぷりの人たち

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Climbing day 1: Machame Gate(1,800m) – Machame Hut(2,900m), 18km

キリマンジャロ登山出発の朝、ぱっちりと6時に目がさめる。心配していた長時間のフライトによる時差ボケもまったくなくて頭も身体もスッキリ。最高のコンディションだ。ベランダに出てみると、もう地元Moshiの人々の生活が始まっていた。

8時過ぎに今回の登山を依頼したオペレーターが迎えに来た。今回依頼したのは、ウェブで「テント施設と料理がいい」と評判だったZara Tours(http://www.zaratours.com/)。マチャメルート5泊6日、ガイド1人、コック1人、ポーター3人付きで1,400USD(チップ含まず)。ネットで調べる限り入山料が100USD/日くらいかかり、そのほかの費用を含めるとだいたいこのくらいの相場になる。

Zara Toursでレンタル予定だったダッフルバッグとストックを無事レンタルし、9:30に同じマチャメルートに登る10人くらいのメンバーとオペレーターの車でMoshiの街を出発。途中最後の買い物に寄ったスーパーマーケットでキュートなおばちゃんが見送ってくれた。こっちの人はみんな抜群に愛嬌があるなあ。やっぱり大切だよね、愛嬌。人を構成する要素で一番大切なんじゃない?外国で仕事をしている最近はそんな風にさえ感じることもあるよ。

標高800mくらいのMoshiの街から1,800mのMachame Gateまで、コーヒーや紅茶、バナナを栽培するプランテーションを両手に見ながらキリマンジャロの裾野を登っていく。1時間ちょっとで出発点Machame Gateに到着し、入山手続きを済ますといよいよ登山開始だ。

今回は僕一人で申し込んだのだけど、一人で登るのは寂しいので他の4人組と一緒に5人で登ることにした。その今回のTeam Kilimanjaroのメンバー。左からドイツの軍隊に10年いた同い年のMarco、真ん中がメンバー最年少でアフリカを4ヶ月旅行中ののスイス人Markus、オスロでヨガの先生をやっているKarin、同じくノルウェー人だけどアメリカで仕事しているキャリアウーマンLise。この後6日間ほぼ24時間行動をともにすることなるメンバー、飛び入りした僕を暖かく迎え入れてくれた最高の仲間たちだった。

この日の行程は登山のウォーミングアップのような感じで、緩やかで整備された道をひたすら登っていく。最初は手付かずの熱帯雨林の中の道を進んでいく。さすが手付かずの自然。花もあざやか。

6日間の行程、といってもポーターが各登山者に3人ずつついて荷物や食料を運んでくれる殿様登山なので、僕らのザックは20-30ℓの小さなもの。小さいけど、ポーターたちは下の写真のようにみんな頭に荷物をのっけてすたすた登っていく。

ポーターの真似をしてみるLise。地元のポーターたちは時に手すら使わずに運んでいくけれど、僕らにはバランスをとることすら難しい。みんなすごいバランス感覚だ。

我々のパーティのアシスタントガイドNikki。タンザニアは第一次世界大戦までドイツ領だったこともあり、ドイツ風の名前が多い。地元出身の彼、やっぱり愛嬌たっぷりだ。

2,500mを過ぎた頃から木々の枝に白い変なものがぶら下がっているのを目にするようになってきた。ガイドのLarahに聞いてみると、「これはBeard Lichenだ」とのこと。調べてみると木に寄生するこけみたいなもの。たしかに白いものがぶらさがっているようすは老人のひげそっくりだ。

3時間ほど登っていくと、頭のずっと上まであった木が次第に低くなってきた。

そして4時間半ほどで本日のキャンプ地Machame Hutに到着。到着するとすでに先を歩いていたポーターたちが僕らのテントを建てて料理を作っていた。こりゃ、楽だ。

初日はコックの手間がかかったのか、19時過ぎにようやく食事。夕食前に眺めた夕日、「沈まぬ太陽」の本の表紙を思い出させるような夕日でとても印象的だった。

Written by shunsuke

2010年11月1日 at 9:44 午後

カテゴリー: 2010/10 Kilimanjaro