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Archive for 10月 16th, 2009

DAY8: 嗚呼!思い出の雲南民族学院

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昆明二日目はゆっくり街を散策する。昆明も中国のほかの町と同じで郊外にどんどん新しいマンションが建っている。そうそう、昆明のバスは緑色だったっけ。懐かしいなあ。
 
 
街のメインロード、東風西路にこんなトンネルができていた。これにはびっくり!こりゃ、まるで銀座じゃないか。ちょうど雲南省博物館のあたりで、昔はこの一歩裏手に回族のおじちゃんたちが羊肉を焼く古い町並みが残っていて趣があったなあ。
 
 
昼は昆明在住のつちしたさん、そしてナオコさんとナオコさんが経営するサルバドールカフェで昼ごはんを一緒する。つちしたさんは花のスペシャリスト。農業と林業、同じ土をいじる仕事をしていることもあって仕事のことから中国での生き方まで話がどんどん広がっていった。土に造詣が深く、技術的な点が弱い僕からすると、こういう方が隣の省で働かれているのはとても励みになる。
 
ナオコさんは昆明でこのカフェを共同経営する傍ら針きゅうマッサージ師として活躍されている。話をうかがっているとどうやら僕が昆明にいた時期に昆明にいたらしく、どっしりこの街に根ざしている。留学、現地採用、駐在。同じ中国で暮らしていくにもいろいろな形があるけれど、やっぱりここでの生活を楽しんでいかないと意味がない。そして楽しむためには自分が立ち止まっていてはだめなんだろうな。そんな刺激をお二人からもらったランチだった。
 
ちなみにサルバドールカフェ、つなぎを一切使っていないとのハンバーガーがめちゃくちゃおいしかった。その上、雲南コーヒーがお代わり自由で、もちろんデザートのクリームチーズケーキもばっちり。こんなカフェが留学中にあったら入り浸っていたなあ。こりゃ、サルバドール南寧店を開くしかないだろ。
 
 
このサルバドールカフェがある文林街は大学が集まっているところにあって、2000年当時からカフェが集まるおしゃれスポットだった。店を出て少し歩くと、フレンチカフェを発見!留学時代からあった老舗のカフェ。学校の近くにあったこのフレンチカフェのケーキを食べるのが一番のぜいたくだったなあ。ちょっと場所が変わっていたけれど、「蘭白紅」の文字も変わってない。
 
 
そしていよいよ懐かしの雲南民族学院に到着。名前が民族大学に変わってしまったけど、正門はまったく変わっていない。気が付いたら午前中は曇っていた空に青空が見えてきた。ここは標高1,900m、やっぱり昆明の日差しは強烈だ。
 
 
正門からまっすぐ校舎を望む。心なしか木が大きくなっている気がする。って、あたりまえか。
 
 
なつかしのバスケットコート。よくここで放課後サッカーをやったなあ。たしかバスケットゴールの土台のところがゴールだった。
 
 
 
9ヶ月間、中国語を学んだ校舎。ちょっとじめっとして薄暗いところとかまったく変わっていない。休み期間中だったので誰もいなかったけど、事務所にいた人の話によると来年あたり校舎が新しくなるとか。これで見納めかな。
 
 
学校の脇の道端で果物を売っていたおっちゃん。ヒゲにテンガロンハット、渋いぜ。
 
 
そして昆明最後の思い出に、留学当時お気に入りだった"アールクワイ<饵块>"を食べる。このアールクワイ、もち米を薄く延ばしてクレープみたいにしたものを火であぶり、甘いたれか辛いたれをつけて揚げパン<油条>を挟んで食べる。僕のチョイスはいつも甘いたれ。これがめちゃくちゃうまいんだ。
 
 
雲南名物として知られている過橋米線は、はっきり言って中国どこでも、いや日本でもおいしいものが食べられる。だけど、このアールクワイは雲南以外で見たことがない。そして南寧ではみんな名前すら知らない。そんな僕の心の中のナンバーワンの雲南名物、アールクワイを食べられて、大満足。
 
フィリピン、涼山、昆明。三か所を8日間で満喫して、この日の夜行列車で南寧に到着。レンズフィルターを割って、携帯なくして、スーツもダメにしてしまった旅行だったけど、イフガオでDavidの優しさに助けられて、涼山では結婚を祝えて、昆明では新たな刺激もあった。ダメにしたものも大きかったけど、得たもののほうが大きかったな。

Written by shunsuke

2009年10月16日 at 12:29 午前

カテゴリー: 2009/10 Ifugao