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Archive for 1月 12th, 2010

DAY6: キナバル温泉物語

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1月2日、10時間ほどたっぷり寝て起きると案の定体中が悲鳴をあげている。中でも太ももが笑っちゃうほど痛くてホテルの5段の階段を降りるのもつらい。外に出てみると昨日の雨とは打って変わって青空がのぞいている。さっそく朝ごはん前に昨日一緒にキナバル山から降りてきたメンバーと昨日入りそびれた温泉に向かう。
 
ここポーリン温泉は第二次大戦中に日本軍が掘り当てた温泉で、温泉プールや屋外の露天風呂などがある温泉テーマパークになっていて家族連れでにぎわってきた。大江戸温泉物語ならぬキナバル温泉物語か。
 
 
露天風呂は無料なんだけど、どうせなら水着なんて着ずに入りたい!ってことで15リンギット出して個室風呂に。こんな形の個室風呂になっていて蛇口をひねると源泉が出てくる。昨夜は18時には閉まっていて入れなかったけど、今朝はばっちり!お湯はヌルヌルとっするアルカリ性の泉質でまるで下呂温泉みたい。温度も43℃くらいで現地の人は水で薄めて入っているみたいだけど、熱いお湯が好きな僕にはぴったり。
 

うはー気持ちえ゛ーとSJ。僕も登山で疲れた身体に一ヶ月ぶりの湯船はたまらなかった。いやーこれ、昨日の夜に入ってそのあとビールとか飲んだら極楽だったなあ。キナバル山行った後にポーリン温泉に行く方、18時には個室温泉が閉まってしまうのでそれより前がおすすめです。

変なもの見せてすみません…さっぱりした後は朝ごはんを食べて公園内にあるキャノピーウォークを散策。温泉入って少しは楽になったけど、歩くのがきつい。特に下りを歩くと太ももとふくらはぎが思うように動かずにロボットのようにぎこちない。そんなぎこちない我々をでっかい木が迎えてくれた。

どうせキャノピーウォークなんてたいしたことないんじゃない?なんて疑い半分で行ったらなかなかどうして、結構面白い。地上から30-40mのところに木と木との間をつなぐつり橋がかけられていて、ほんとにジャングルの間を飛んでいるような気になる。

ふと横を見ると、ジャングルそのもの。

キャノピーウォークを満喫したあとは、ホテルのフロントスタッフから「あなたラッキーね、ちょうど最近咲いたばかりなのよ」と場所を教えてもらい世界最大の花ラフレシアを見に行く。このあたりは生息域なのだけれどなかなか見られないらしく、なかなか幸運。

たまたま居合わせたガイドによるとラフレシアは木の根に寄生して咲く花で、これで咲いて二日目とのこと。一週間ほどでしおれてしまうらしい。花はたしかにデカイ。ゆうに50cm、いや60cmはあったと思う。隣にタバコを置いてみたかったけど柵があって近づけなかったのが残念。そして確かにくさい。2mくらいの距離でも肉の腐ったようなにおいが漂ってきた。

ポーリン温泉でのミッションを全うした後は、エージェントの手配した車でコタキナバルに戻る。キナバル国立公園ともお別れかー、三日間楽しかったなあ。また来るよ、きっと。ちょうどコタキナバルに向かう車を探していたオーストラリアのパースから来たクリフとその彼女(ごめん、名前忘れた…)のカップルも一緒に乗り込み、「笑顔とお辞儀の使い分」で一時間ほど盛り上がる。

笑顔の使い分け。もちろん意識していないでできる人も多いんだろうけど(特に欧米人には)、意識して使うことを教わったのも新入社員の時の研修だっけ。そう考えると日本の新入社員教育ってけっこうすごいと思う。使い分けてみる彼女。そうさ、それがperfect simleだぜ。

彼女のほうのお父さんはコタキナバルの出身で、オーストラリアに留学していた時にオーストラリアのお母さんと出会って彼女が生まれたらしい。で、彼女にとっては初めてのコタキナバル。二人で互いのルーツを訪ねる旅なんていいなあ。

夜はキナバル山頂上で一緒になった四人組と再び中華の海鮮屋台へ。たらふく食べてたっぷり飲んで、1時過ぎまでバーでオージーやマレーシアンチャイニーズと盛り上がる。それにしても、最後まで楽しい旅行だった。しかし宿も華僑の経営だったし、バーで騒いでいたのも地元のチャイニーズだし、コタキナバルで半分は中国語だった気がするなあ。結局中国を離れてもまだ中国から離れられてないのがちょっと複雑。いよいよ明日は(中国へ)帰国です。旅の終わりはいつも憂鬱だ。

Written by shunsuke

2010年1月12日 at 11:43 午後

カテゴリー: 2009/12 Mt. Kinabalu