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DAY6: ベルベルの街、タタウィン

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朝焼けとともに目が覚め、タクシーでバス・ステーションに向かう。朝から感じのいいおっちゃんのドライバーと出会い話がはずむ。こういう観光地じゃない場所でこそ、その国やその国の人々のありのままの姿が見られることが多い。もちろん有名な観光地は外せないけれど、あまり観光客の来ないこういう場所って結構好きだ。
 
 
2TD払ってバスターミナルから7時30分のタタウィン行きの乗り合いタクシー、ルアージュに乗り込む。アラブのほかの国同様、チュニジアでもこの乗り合いタクシーが町と町との間を結んでいてとっても便利。中東ではセルビスって言ってたっけ。チュニジアではこの赤ラインが目印。
 
 
海に近いメドニンから内陸に入ったタタウィンに向かっていくと、すぐに緑が消え乾燥した茶色の土地になっていく。カルタゴの時代は肥沃な土地だったらしいけれど、今は海沿いの少しをのぞいて農業は厳しいらしい。そんなところにでも街路樹として見慣れたユーカリが植えてある。
 
 
メドニンからタタウィンまでは一時間かからずに到着。ここからクサール・ギレン、ドゥーズに向かうツアーを組むため旅行代理店を探すがここでアクシデント、尋ねるタクシードライバーたちが誰も代理店の場所知らない。こりゃ、困った。結局観光案内所に行くと、ようやく一軒だけあるらしいエージェントを紹介してもらえた。だけど「やっているのは一軒だけよ」だって。
 
英語が通じるエージェントでタタウィンからベルベル人の村、シェニニ(Chenini)と廃墟ゲルマサ(Guermassa)に寄り、クサール・ギレンに一泊、そして翌日ドゥーズまで抜けるツアーを組んでもらう。が、いかんせん一軒しかないと言われたエージェント。今がシーズンオフだからどこもやっていないのか、本当に一軒しかないのかわからないけれど比較対象がないと「こんなの高い!ほかに頼むよ」とも言えず、30分ほど交渉して一人240TD(1万5000円)で話をつける。高くついた。
 
ま、こうなったらとことん楽しむか。その前に一時間ほどタタウィンの町を歩く。ここまで来るとチュニスにいる人たちとは明らかかに違う人ベルベル系の人たちが暮らしている。肌の色だったり、着ている服だったり。
 
 
街中の風景もちょっとワイルドになっている気がする。
 
 
ここでようやく朝ごはん。スークにあったスタンドでパンにたまねぎ、オリーブ、チキン、パセリと焼きたての卵をはさんで食べる。これが抜群においしかった。
 
 
香辛料がカラフル。
 
 
そしてお皿の色もデザインも見ていて飽きない。買って帰ろうかなあ、でもこれ持ち帰るの大変だなあ。
 
 
チュニジアは中学校から第一外国語としてフランス語を教えているとのことで、ほとんどの人がフランス語を解すのだけれど、ここまで来るとフランス語を解さない人も結構多い。おじちゃんもアラビア語オンリーだった。
 
 
チュニスもそうだったけれど、町を歩いているといたるところに絵心あふれるお店があった。こういうの好きだ。
 
 
ここは床屋さん。ここに入ればみんな彼のようにバッチリ決まるんだぜ。
 
 
スペシャリテコロネ・ドゥ・ガゼル。
 
 
なかなか密度の濃い一時間を過ごしていよいよクサール・ギレンに出発。まずはベルベル人が今も住むシェニニの村に寄る。ベルベル人はもともと平地に住んでいたのだけれど、アラブ民族の南下にともなって争いが激化する中で、砦も兼ねて山の上に家をつくるようになったとか。ここの村では今でも200人くらいが暮らしているらしい。
 
 
次に寄ったのは廃墟ゲルマサ。30年くらいまでは人が住んでいたらしいのだけれど、今ではみんな山を降りてすぐそばの平地に集落をつくっている。水をふもとから運ばなきゃいけなかったりするわけでそれも納得。
 

 
ゲルマサの廃墟から来た道を眺める。下に見えるのが今のゲルマサの村。
 
 
ゲルマサの廃墟で一人おじちゃんがたたずんでいた。昔の墓が残っていて、たまにこの廃墟に来て墓参りをしているとのこと。もう廃墟はどこも屋根が崩れてしまっているのだけれど、それでもゲルマサの人たちが山を下りても昔の家のすぐそばに住むのは、ここに残っているものを守るためなのかもしれない。
 
 
DAY6後半に続く。

 

Written by shunsuke

2010年3月1日 @ 3:02 午前

カテゴリー: 2010/02 Tunisia

3件のフィードバック

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  1. しゅんさんの写真は、本当に「人間」が素敵。もちろん、風景でも旅を楽しませて頂いていますよ。パン<タコスだなあ。

    裕子

    2010年3月1日 at 12:47 午後

  2. タタウィン懐かしいー!私の見たお店ものっててますます懐かしい。あと、いけなかったシェニニはあんな感じなんですね。私の行ったドゥアレットに確かに良く似てる。でももっと土色かな?>パンにたまねぎ、オリーブ、チキン、パセリと焼きたての卵私もこれケロアンで食べました。おいしかった。でもキチンじゃなくてツナだったなあ。親父たちの表情がすごくいい!他の国でもみんな同じ雰囲気の表情だったけど、チュニジアでもそうとは、自然にそうなっているのではなくて、しゅんさんがそういう表情を引き出すのが上手なんですね。いつもどうやって写真を撮っているの?

    W

    2010年3月1日 at 5:02 午後

  3. > ヒロコさんパン<タコス!さっすがメヒカーナですね。僕もそろそろタコスが恋しくなってきました。> ワカコさん見たお店→ガゼルのお店ですね。チキンのやつはツナとチキンが選べたやつで、僕はチキンを選んだんだけど、ツナもおいしそうでした。写真は、①話しかける、②会話が弾んだら「写真とってもいいかい?」と聞く、③写真を撮る、という感じです。だから現地語ができないと写真は撮れないので、最低でも「写真撮っていい?」などの簡単なフレーズは着いたその日のうちに覚えます。チュニジアのアンミーヤは結構大変でした…スペイン語圏が楽です。

    Shunsuke

    2010年3月2日 at 7:25 午前


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